++いつか海へ還るまで++

雨が降る 代わりに泣いて いるように

降り続く雨 降り止まぬ雨


2006年07月29日(土) トラウマ ��

時は流れて

わたしは大人になった。
大人になって一番有り難いのは
したくないことを強制される必要がないことだと思っていた。

でも 運命のカミサマはどこまでも皮肉で
夫の仕事の関係上 スポーツというものと
また つきあっていかなくてはならなくなった。

今度はもっと踏み込んで
人間関係の中に。



ここからは書くと読む人が読めばわかるかもしれないので
敢えて書かない。

ただ 夫の死後 わたしの中で 
特に スポーツ関係に熱心な保護者 への
拒否反応は 消せないものになった とだけ。




わたしのスタンスは 以下に尽きる。

スポーツしたい人はやればいいし
スポーツの素晴らしさや精神論も確かにあるんだろうと思う。
それが わたしには理解できないだけ。
スポーツが好きな人に文句つけるつもりなんて まったく無い。

ただ わたしがスポーツというものに一切関わりたくないだけ。
わたしが スポーツやスポーツ関係の人達が苦手なだけ。
スポーツに わたしというニンゲンに
これ以上触れてきて欲しくないだけ。




そんな中 外で気を張ってイイコの看板背負っているのが
さすがに無理になってきてストレスが溜まってきたのだろう
家でちょっとしたことでもキレる傾向が激しくなった末っ子が
あるスポーツ道場へ通いたいといってきた。
どうも仲の良い友達が通いだしたのがきっかけらしい。


昔のわたしでも二の足を踏んだだろうけど
今のわたしは あの頃よりももっといっぱいいっぱいで
とてもじゃないが無理。
一番上は受験生。真ん中もやっと落ち着いているけれども
繊細なガラスのココロ。まだ気が抜けない。
自分自身の病んだ精神を抱えながら神経を遣うことばかりが続いてる。



わたしにとってスポーツの一番嫌な部分。
保護者同士の関わりの異様な連帯感の濃さ。

試合ともなれば応援は勿論、車を出す、日々の送り迎えetc・・・
それは”当然のこと”として課せられる。

それでいて 派閥や人間関係はこじれ易く
すぐに責任論や精神論まで出てくる。

これは この目で見てきた。。
そして 反対にいえば それほどの強い信念的なものが
(サポートにせよ)なければ 
勝つスポーツ(多くはそれを当然のことながら
目指している)として成り立たないだろうということ。
そういう世界なのだ。



末っ子が実家の両親に電話で泣きついたらしく
折り返し電話があり やらせてみたら という。
特に父は最近の末っ子の様子をみていてそう思ったらしい。

そうはいっても 少なくとも道と名のつくスポーツは
特に精神論を重んじる。
連帯感も強い。

今のわたしには到底無理。
どう考えてもできないことを できるとは言えない。
責任がもてない。

あと一つ小石を投げると決壊するダムに
その小石を投げ入れるようなもの。


父は自分が手助けするから と言い出した。
でも 実際問題 スポーツは父が考えているほど
甘いものじゃない。
ましてや両親は大ばあの介護問題を抱えている。
その中で 几帳面でいい加減なことができない父が
無理をすることになったら・・・。

それに両親ともにだが 特に父には
わたしの病気に対して 
まだ信じたくない気持ちがあるように思う。

無理もない。

父達の年代の人には精神疾患に対する偏見が根強く残っている場合が多い。

心療内科に通って薬を飲んでいるということを
カミングアウトした時もショックは計り知れなかったろう。

父は一人娘のわたしをそれは慈しんでくれていたから
その娘が壊れてしまっているという事実を
頭では受け入れているつもりでも 心では認めたくないと
今も思っているのがわかる。

だから歯がゆいんだろう。不甲斐なくみえるんだろう
この娘(わたし)が。



わたしは それならせめて今まであったことと
わたしの現状についてを責任者の先生に伝えておきたいという
希望を言った。
でもそれに対して両親共にあまりいい顔をしなかった。
そこまで立ち入った事情を他人にいう必要はないんじゃないか と。

特に昔気質の誇り高い父にとっては 
夫が亡くなってからの一連の騒動は勿論のこと
精神を病んでしまった娘 というのも
無意識にせよ
父の中では 恥 の部分に分けられてしまうんだろうな・・と
改めて感じた。




そしてとにかく末っ子は道場に通うことになった。 

とりあえずはできるだけ父が何かの時には
わたしの代理として出て行ってくれると言っている。

でも 現実問題 そうばかりもいくまい。


わたしも此処にきてまで楽観主義でいられるほど
平坦な道は歩いてきていない。


結局やるしかないってことだ。

わたしは 壊れました と 申請しても
それすら受け付けては貰えない。




 ほら そんなこといっても まだ動けてるじゃないですか?


 ・・・・はい。


(続く)


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ゆうなぎ [MAIL]

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