コミュニケーション。
DiaryINDEXpastwill


2015年09月13日(日) 八つ当たり




喧嘩のオチは結局、夫が笑い飛ばして終わったことにはなるのだろうが、
はっきりと謝罪を求めなかったり、
機嫌を直したふりを続けるうちに忘れてしまうのは、
私の悪い癖だと自覚はしている。



今日あるパン屋に久しぶりに行く機会があったのだが、
前見た可愛い子がまだいた、などと言うのできょとんとしてしまった。
すっかり忘れていた。

しばらく考えて、前回の霞のような記憶と、
どこに夫の好きな女の子がいるか、ということを私が覚えていたようなことを思い出した。
中身は抜け落ちている。
「ごめん、居酒屋の女がインパクトありすぎてね。
なんせご飯の間ずっと語られてたからね」
ここぞとばかりに嫌みを言ってしまった。
夫が謝ってくれれば取り敢えず落ち着く気もするのだが、
私が本当に求めていることは謝罪なんかではないうえに、
自分自身に求めていることに応えられないイライラなので、八つ当たりだろう。



そう、私の最大の欠点は、
自分自身に高すぎるハードルを設定しておいて、
ひとりで、乗り越えられない!と泣きわめくことだ。
誰でもない、そのハードルを置いたのは自分なのだから、
ただ、私が、そのハードルを下げてやればいいだけなのに。
ああ、それはもしかして、
自分を愛すると言うことのひとつだろうか…………。








*********




あれ以来、寝室はそのまま別室。
何年もこれで暮らしていたし、
一緒のときは暑かったし、いろいろ気になったし、
それでもやっぱり、嬉しくて、
レスのことはもう悩んでなかったからおまけみたいなことだったけど、
別室は、ずっと寂しかったんだな、
これからも寂しいんだな、
またその気になってくれるまで、
いやそもそもそんな日は、来るのかな、って、
言葉にならない不安を抱えていたことを今夜知った。


前から薄々気づいていたけど、私は、
私自身の、重い愛に気づくのが恐かった。
夫にも、あの声優にも、
そんなに愛していないふりをしてきた、他でもない自分に。

向き合ってしまったが最後、
こうやって独りよがりな苦しみを生んで、
結局相手に何もできず終わっていく。
そんなことはもう嫌だったから、
こんな自分を見ないようにしてきた。
毎日の仕事のほうがよっぽど大事、そう言い聞かせて。


その結果がヒステリーだ。
全てとは言わないけれど、どこか間違っていたのかもしれない気がする。


そうだ。
ダイエットの目標を達成できたら、気持ちを夫に話すことにしよう。
寝室を同じにしたいとは言わないけれど(原因は体重ではないし)
でも、少なくとも、自分に許可を出せそうだ。
今は自分の何も許せない。



雪絵 |MAILHOMEBLOG

My追加
エンピツ