コミュニケーション。
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日常が戻った気がしていた。 何も心配事はなかったし、夫にも何も思わない。 同時に、 あの声優を追いかけるのやオタク活動が、ひどく疲れる気がして、 腰が重くなった。 飽きっぽいのは昔からなので、 今度は違うと思ったけどやっぱり飽きたのかな……などとぼんやり考えた。
日々は秋の気配を感じるようになって、 下手の横好きの編み物を始めるなら今だ、という気がしてる。 楽天もちょうどセール中だ、さぁ買ってやろう……と眺めだしたものの、 多過ぎたからか目移りして決められない。
一息ついて台所に立つと、 タバコを吸っていた夫が、あの喧嘩を蒸し返した。 喧嘩と言っても私がヒステリー起こしたのが大きいので、 冗談混じりの、俺は目の保養しただけなのに〜という軽いもの。 これ幸いと私も今だから言える口調で不満を口にできて、 ちょっとスッとした。 だけど、気づいた。 あの喧嘩以来、オタク活動が止まってしまったのだと。
それが嫌だと言うわけではなく、 私にとってはやはり、大きな出来事だったのだと今更実感した。 結局、義実家の手前もあり指輪は外さずに暮らしているが、 外してしまえとあのとき思ったのも本気だった。
夫がどうこうといった問題というより、 ちょうど、私に伝わりやすい方法だったのだと思う。 私に嫌がらせするならこれ!とマニュアルを作るなら、あの夜の夫を参考にすればいいわけだ。
さて、夫にはどうやってプレゼンすれば、 私がどれだけ傷ついたかわかってもらえるのだろう。
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