コミュニケーション。
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2007年04月09日(月) あたしの道は、桜色。





電車からの風景をぼんやり見る。


仕事があって、
愛する家族がいて、
癒してくれる友達がいて、
好きと言ってくれる人がいて、

今どうしてあたしはこんなに、
虚ろで、ほけっとした気持ちなんだろう。




うん、まさしく、
心に穴が開いたような、という表現になるのだろう。
昔思ってたような気がするけど、もう忘れた。








風景のなかに、桜が見える。

散ってゆく花びらも見える。





カメラマンが、あたしを連れ出した。

ご飯を食べに行こう、と言ったのに、
何も聞いてこずに車を走らせるから、
どうしたんだろう?と思っていた。

通った事のない道。







「何でここを走ってるかって言うとね」


「はい」


「この先に、桜のトンネルって呼ばれるところがあるんだよ」






そう言っていたら、
道の片側に桜が見えてきた。







「あ、さくら…」







もうすぐ?

心が浮き立ってくる。
片側の桜をずっと追う。






「もう葉桜になっちゃってるかもな」


「あたし、葉桜も好きです」






答えたあたしの視界に、
いよいよ、桜の道。







「わ………」







フロントガラスいっぱいの、桜色。








圧倒されるあたしの横で、カメラマンは、


「やっぱ遅かったなぁ」


と残念がっていた。



一瞬を切り取る人は、こだわる。
カメラマンのそういうとこは、好き。





新しい思い出が、あたしを埋めていく。
寺島がいない分、素直に受け入れられるみたいだ。


別々の人生を生きるとは、そういうこと。
寺島も、ユミちゃんと思い出を重ねていく。


寂しくないと言ったら嘘になる。
カメラマンがいなければ、
月野さんがいなければ…

想像はつかないけれど、
いてくれてありがとう、と思う。





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カメラマンと仲がいいのは、
彼が私を好いてくれて、喜ばせようとしてくれて、
実際喜べて、楽しいから。

月野さんと仲がいいのは、多分、
遊び人という性格が合うから。


…ってあたしは、
何を堂々と、“二股宣言”してるんだろ?(汗)


ユミちゃんが、前の彼氏と寺島を二股してたとき、
あたしはしないぞ!と憤慨したものだけど、
いかんね、そういうことを言っちゃ(爆)
反省しよう。


寺島が彼氏だったら二股しない…てのは言い訳(笑)
今のあたしにはどっちも必要、とか思ってる時点でアウト!



カメラマンと倦怠期に入った頃に、
峰さんが浮上してきたりしないかな…(自己中妄想)


「一途」という言葉とは、仲が悪いようです。



雪絵 |MAILHOMEBLOG

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