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2007年05月01日(火) 台湾旅行記

ゴールデンウィーク真っ只中、みなさんいかがお過ごしですか。今年の連休は長いので旅行に出ている人も多そうですが、私からは台湾旅行記をお届けします。
あまりきれいでないという理由で「台湾はいっぺん行ったら十分」と言う友人もいるけれど、私はかなりのリピーターだ。たしかに街並みは洗練されているとは言えないし、走っている車は泥々で運転は荒い、店の人は商品にハエがとまっていても気にも留めない。でも、それらを補って余りある魅力がそこにはある。

ひとつは、食べ物がおいしいこと。
今回の旅行も「魯肉飯が食べたいなあ」という夫のつぶやきがきっかけだ。八角や香菜の風味が苦手な人は台湾料理は口に合わないだろうけれど、そうでなければそのうまさと安さに感激すること請け合いだ。
台湾といえば「鼎泰豊」の小籠包が有名で、私も毎回食べに行くのだが、屋台や食堂で食べる小吃(庶民の味)めぐりも同じくらい楽しみ。
朝はホテルのレストランなんかにはもちろん行かない。朝食の時間帯は道端にワゴンや屋台が出ているので、そこであれこれ買って食べるのだ。
たとえば空心菜の炒め物、焼きそば、ビーフン、大根のスープ。その場で作ってくれるのですごくおいしいし、二人が満腹になるボリュームで350円という安さ。
食材は常温保存で、ハエがブンブン。それらをお金やふきんを触った手でむんずと掴み、肉や魚の血のついたまな板で野菜を切る。日本だったら保健所が血相変えて飛んでくる衛生状態だが、いまのところおなかを壊したことはない。
ちなみに、夫が食べたいと言った魯肉飯というのは醤油、酒、砂糖で煮込んだ豚バラ肉の荒ミンチを白いごはんにかけたもので、台湾の人たちの日常食。丼ではなくふつうの茶碗で出てきて、一杯80円くらい。台湾に行く機会があったらぜひお試しあれ。

それからもうひとつ、私の台湾好きの理由がマッサージ。
日本にもいくらでもマッサージ屋さんはあるが、十分間千円以上もするのでリラックスできるほど長い時間は頼めない。けれどもあちらはマッサージの本場である上、相場は日本の半額。好きなだけ堪能できるのだ。
今回は足の角質取り+九十分間の全身マッサージ+耳掃除というコース(約6000円)を注文。
まず、足湯。薬湯を溜めた水槽にじゃぼんと足を浸けて十分間。こうすることで血行がよくなり、老廃物を排出する効果が高まるそうだ。
(……と壁の説明書きにあるのを読んで、「いま流行りの『ボトックス』というやつだな」と夫。それを言うならデトックスだーー!彼はときどきこういうとんでもない勘違いをする。このあいだも誰それさんがインフルエンザにかかって例の薬を飲んだらしいと話したら、「ああ、タフミルね」だって)
足が適度にふやけたところで角質取り。つま先のとがったヒールの高い靴を履いていると足の裏が必要以上に丈夫になってしまうが、その固くなった皮膚を小刀のようなもので削っていくのだ。
と聞いたら痛そうに思えるかもしれないが、そんなことはぜんぜんない。もちろん血も出ない。ただ、最後に「これだけ削りました」と成果を見せられると、ものすごく恥ずかしくなる。
けれども、まるで手のように柔らかくつるつるすべすべになるので、これは本当に値打ちがある。

つづいて全身のマッサージ。
今回施術してくれたオジサンは上手だったが、言葉がまったく通じなかった点が残念だった。多少日本語を理解してくれる人のほうが断然おもしろい。
足の裏を押してもらっている最中、ギャーと叫びそうになるくらい痛んだ箇所があったので「なんのツボですか?」と訊くのだけれど、ニコニコしているばかり。どこが悪いのか教えてほしいのに。
去年別の店でマッサージを受けたときは訊けばなんでも教えてもらえた。その若い男性マッサージ師さんは施術前、私の首筋を押さえ、「ここにしこりがあるでしょう。これは血流の悪いところで、マッサージが終わったらなくなってますよ」と言い、後で触ったら本当に消えていたからびっくりしたっけ。

そして仕上げは耳掃除。
えー、そんなのお金を払ってまでしてもらうもの?と思うでしょう。私もそうだったのだけれど、プロにしてもらうとびっくりするくらいきれいになって耳の聞こえまで違ってくる、という話を聞いて興味が湧いたのだ。
が、これは大ハズレだった。なにか特殊な器具を使うのかと思ったら、一般的な綿棒と耳掻き。じゃあテクニックがすごいのネと期待したが、それもふつう。足の皮みたいにやっぱり耳垢もぎょっとするくらい取れるのかしらんと思っていたのにぜんぜんで、ないものをほじくりだそうとしたためかとても痛くて、後で流血までしてしまった。
オジサン、ほかは上手なのに耳掃除だけ苦手だったのかな。

次行ったときは、顔のうぶ毛取り(糸を巧みに操ってうぶ毛を取る台湾伝統の美顔術)に挑戦するつもり。



他人の旅行記なんてたいしておもしろくもないのに最後まで読んでくださったアナタに感謝して、今日は特別に足湯中の写真をアップしました。
ゴールデンウィーク期間中だけの出血大サービス!小町さんの美脚、とくとご覧あれ〜〜(こちら)。

あははー。それではみなさん、ひきつづき楽しい連休をお過ごしくださいませ。

【あとがき】
「そ、そうか、これが小町さんの足か……」と信じたおっちょこちょいの人がいたらどうしよう(もちろん夫の足だ)。え、それも恩をアダで返したバツ?ひゃ〜。