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2007年04月27日(金) 管理人の誠意

「更新期限が近づいています」という件名のメールが届いた。
私はこの日記を「エンピツ」というレンタル日記を利用して書いているのだが、もうひとつ、某ブログも借りている。そこで別の日記を公開しているというわけではなく、ある目的のために「エンピツ」の過去ログの一部を移動し、その保管場所として使っているのだ。
そのブログサービスからの「更新期限のお知らせ」だったのであるが、私はそれを舌打ちしたいような気分で読んだ。おもしろくないことを思い出したからだ。

私がそのブログサービスを申し込んだのは一年四ヶ月前。最初に登録料3400円が必要だが、以後は費用はかからないということだったので、それなら高くないと思い、支払った。
しかしその四ヶ月後、「突然ですが、規定を見直すことになりました」というメールを受け取った。登録料を支払えば容量も期間も無制限で利用できると謳っていたものが、来月からは登録料とは別に年間2650円が必要になるという。それを支払わなくても利用はできるが、その場合は「無料会員」扱いになり、日記のログは一年分しか保存してもらえない。
「つきましては今月中に年間使用料をご入金ください。そうすれば一年間は全過去ログの保存を保証します」
つまり、一年以上前に書いた日記もずっと残しておきたいと思うなら、毎年2650円を支払いつづけなくてはならなくなったのである。

なんだそれ、と思った。
ほんの四ヶ月前に私が申し込んだときには3400円の登録料でそのブログサービスがつづくかぎり自由に使えるかのような説明だったし、二ヶ月前まで「友達紹介キャンペーン」というのを大々的にやっていたのである。そうして会員を集めた後に「今後は年間使用料をいただくことになりました」だなんて、あこぎなことをするじゃないか。いついつからは登録料のほかに利用料が必要になるシステムに変わります、という告知がされていれば、少なくとも私は申し込んでいなかった。
百歩譲って、自分は運悪く規定改正直前の損なタイミングで入会してしまったのだと納得したとしても、「来月から変更」はあまりにひどい。年間使用料を支払うつもりのない人はログが消える前にどこかに移動させなくてはならないが、その作業をする時間がひと月もないのである。
私は「エンピツ」にログがあるからいいけれど、ユーザーのほとんどはそのブログだけでずっと書いてきた人たちである。膨大な量のログを前に途方に暮れるのは目に見えている。

……と思っていたら、やはりユーザー掲示板には突然の有料化を非難する人、ログの引越しが間に合わないと嘆く人、つい最近入会したばかりなのに話が違う、登録料を返してという人の書き込みが連なった。それでも、
「ユーザーにとってこれほど重大な変更をなんの予告もなく、メール一本で来月から実施するとしたことについての納得のいく説明がほしい」
に対する管理人の回答は一切なかった。ユーザーの不信感はさらに募り、ほかのブログに乗り換えるという声が続出した。当然である。

しかしそれが功を奏したのか、しばらくして「規定改正は一年延期する」という知らせが届いた。
その“一年後”が今年の五月一日で、先日「まもなく猶予が切れますよ。で、有料会員になるんですか、どうするんですか」とメールが送られてきたというわけだ。


私は「日記書き」について、「お金のかからない、いい趣味を見つけたもんだと思う」とよく言ったり書いたりするけれど、実際にはいまご覧いただいているサイトを運営・維持するのに一日あたり十九円、年間七千円が必要だ。
日記スペース、アクセスカウンタ、解析などのレンタル料であるが、そういったサービスをしばらく利用しているとそれぞれの管理人のユーザーに対する誠意のあるなしがはっきりわかる。
なにかを問い合わせると速やかに回答が届くところは障害が発生したときも現在の状況や復旧予定をきちんと説明してくれるし、いつまでたっても返事が届かないようなところは事前のアナウンスもなくメンテナンスが入り、半日使えないということが起こる。
上に書いた某ブログサービスは、利用を始めたばかりの頃に何度か質問メールを送ったことがあるのだけれど、毎度回答は催促が必要なほど遅かった。それどころか、結局届かずじまいということさえあった。せっせと移したログが消えてしまうのは悔しいが、有料会員になる気はもちろんない。

私は有料でなにを提供しているわけではないが、管理人の立場ではある。ユーザーに不信感を持たれたらおしまい、というのはよくわかる。
メールには必ず返信するとか、長く更新を休むときには再開予定日をアナウンスするとか、そんな程度のことだけれど、読みに来てくれる人のガッカリや不便を減らすためにできることはしたいなあとはいつも思っている。