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2005年01月24日(月) 別れた後、思い出の品をどうするか(前編)

ひさびさにカラオケに行ったら、友人が「これ、歌ってよ」と冊子の中の槇原敬之さんの欄を指差した。忘年会で誰かが「どうしようもない僕に天使が降りてきた」を歌うのを聞いて、いいなと思ったらしい。
私が歌うのを聞いて覚えようだなんて無謀にも程があるが、私もマッキーファンの端くれ、快くリクエストに応じることにする。

今夜はついに彼女を 怒らせてしまった
昔の恋人のくれた 目覚まし時計を
何度言われてもずっと 使ったのが気に入らない


そりゃあ気分悪いわよねえ、と歌いながら思い出したのは、数日前に見たロンドンブーツの番組だ。
ある場面でどういう行動をとるかによってその人の内面がわかるという心理テストのようなことをしていたのであるが、その中にこういう設問があった。

「恋人があなたがかぶっている帽子を気に入り、貸してほしいと言ってきました。実はその帽子は昔の恋人からプレゼントされたものです。さて、あなたはどうしますか」

回答するのはロンブーのふたりを含めた男性三人、女性二人だったのだが、男性はいずれも「貸す」、女性は「貸さない」と答えていた。
男と女で答えが二分したことに興味を持ち、傍らで「またそんなくだらないテレビ見て・・・」とあきれ顔をしていた夫に無理やり答えさせたところ、「貸す」であった。私の答えは一応「貸さない」である。なぜ“一応”なのかについては後で述べる。

では、彼らがその答えを選んだ理由を見てみよう。
男性陣は「貸すよ。だって物だもん」で意見が一致、帽子から彼女との思い出を完全に切り離している。夫も同じくである。なるほど、こういう感覚だからこそ、昔の彼女からもらった目覚まし時計であると今の彼女に知られながらも使いつづけることができるのだろう。
一方、女性は同じ「貸さない」でも事情は違っており、森下千里さんは「プレゼントされたものを人に貸すのは昔の彼に悪い気がするし、私も思い出ごと貸すような気がして嫌」、小沢真珠さんは「昔の彼からもらったものだということを知らずに今の彼がそれをかぶると思ったら、かわいそう」というものだった。過去と現在、どちらの恋人に重きを置いて考えるかが正反対なのであるが、単なる帽子ではなく「昔の彼からもらった帽子」と見なしている点は共通している。


たったこれだけのサンプルで「男は、女は」と分類するつもりはもちろんない。しかしながら、私の中に「男性のほうが即物的」という実感があるのも確かなのである。
それはセックスがらみの事柄を思い浮かべると一番わかりやすいのではないかと思う。アダルトビデオを本番シーンまで早送りするとか、事を終えるや背中を向けて寝てしまうとか。
彼女はさっさと寝たいのに彼がいつまでもピロートークをやめない、いちゃいちゃしたがる、なんてカップルもあるとは思うが、概して過程にもこだわり余韻まで大切にしたがるのは女性であろう。 (つづく