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2005年01月07日(金) 私にも「イメージ」ってもんが。(前編)

年末に奇妙な夢を見た。
夫の携帯をいじっていたら、メールボックスが女性からのメールでいっぱいになっていることに気づいた。いくつか開いて読んでみると、やけに親しげである。
「むむ、これは怪しい……」
夫に浮気疑惑を抱くところで目が覚めた。
翌朝、牛肉粥をすすりながら(台湾旅行中だったのだ)、そういえば差出人の名は「松たか子」となっていたなあ……と思い出した私は夫に言った。
「ねえねえ、知ってる?松たか子ってすんごいヘビースモーカーやねんて。上沼恵美子の番組で暴露されてたもん、銀座の大通りで彼女がボルボのシートを全部倒してタバコ吸ってたって。人は見かけによらんもんやねえ」
こんなことにも、つい“用心深さ”を発揮してしまう私。夫は大のタバコ嫌いなのである。

私たちは “意外性”というやつが嫌いではない。「そんな人だったなんて」というショックは常に失望とセットになっているとは限らず、抱いていた印象をよい方向に裏切られて恋に落ちた、という経験を持つ人もきっと少なくないだろう。
が、それはあくまでプラスに転じるギャップの場合。ああいうイメージで売っている松さんがタバコを吸うことを世間に知られて得をすることはひとつもなさそうだ。
「車の中は煙で真っ白。いやあ、驚きましたね。そこまでして吸いたいかと思いましたよ」
なんて芸能レポーターがテレビでぺらぺらしゃべっているのを見たら、飛びかかって口をふさぎたくなるのではないかしら。

そうそう、守るべきイメージと言えば。
先日、友人と会ったときのこと。自宅のパソコンにリアルプレーヤーが入っているかと訊かれた。もちろんと答えると、彼はカバンの中から一枚のCDを取り出した。
「ハイ、これ。今度はきっと見られると思うよ」
なんだろうと受け取りながら、……あ!
少し前の日記に彼から無修正のアダルトDVDをもらったという話を書いたのだが、覚えておられるだろうか。私がアダルトビデオの類いをまともに見たことがないと話したのを覚えていた彼がわざわざ焼いてきてくれたのである。
しかし、このとき持ち帰ったDVDを私は見ることができなかった。
「ごめん!よく考えたら、私のパソコンにDVDはついてなかったわ」
私はそのことをすっかり忘れていたのだけれど、彼はそれならばと今回、リアルプレーヤーで再生できるものを用意してきてくれたのである。どうやら是が非でもそれを私に見せたいらしい。
まあ、たしかに、
「え、一番ちゃんと見たの?そうねえ、中学の修学旅行で泊まった部屋のテレビに百円玉を入れて、みんなでワーキャー言いながら見たときかなあ」
なんて女はめずらしいかもしれない。カマトトぶっていると思われそうだが、私がそういうものに親しむ機会がなかったのには訳がある。
多くのカップルは「これからエッチなことをしますよ〜」というときに前座でそれを見るのではないかと思うのだけれど、私はそういうシチュエーションで彼に画面の中の女性に見入られるというのが、どうにも気に入らないのである。
彼がコンビニでエッチな雑誌を立ち読みしようが、パソコンにお宝画像をコレクションしようが、なんとも思わない。仮にそのつもりのないときにそういうビデオをふたりで見るとするなら、私はそれを楽しむことができるだろう(もっとも、そんな気分でもないのに暇つぶしでそういうものを見るということはまずないけれど)。
しかし、自分といざというときに他の女性を見て彼に気分を盛り上げられるのは無性に悔しい。まったくバカバカしいが、やはりそれはヤキモチなのだろう。そんなのじゃなくこっちを見てよ!と言いたくなり、私はぶちっとテレビを消してしまう。
よって、まともに見たことがないというわけなのだ。

まあ、そんなことはどうでもいい。
で、感想なのであるが、律儀な私は「どう思ったか教えてね」と言う友人にきちんとレポートを書いてメールで送った。それについては次回