雑記帖
ayu。



 

所詮現実逃避やで。
でも、あの頃のあたしにはヒイロが必要やった。
ヒイロは空の上にいるって信じてた。
あたしにとってヒイロは天使やった。
死んだらヒイロの元に行けるって、それだけが生きる目標で、だからイジメにも虐待にも耐えてきた。
18なったら実家からも解放される、だから樹海かどっか行って首でも吊ってヒイロに会いに行こうって思ってた。
生まれ変わる事もなくずっと一緒に居れるように。
小学生の無力なあたしにはそれが夢やった。
誰に否定されようと、殴られようと、信じてた。
ヒイロに相応しい女になろうって、強い女にならなって。
気狂ってるやろ?
わかってるよ。
死んだってヒイロに会えへん事くらい。
ただのメンヘラのお花畑やって。
それでも、そう信じな生きてかれへんかったんや。
辛い事あったら本抱き抱えて早く会いたいね、もっと強くなるから、待っててねって泣いて。
心の支えやったんや。
拠り所やったんや。
そんなあたしの気持ちわかる?
病気になって、まともな友達もおらん、ひとりぼっちのあたしの唯一の希望やったんや。
そりゃバカにしたくなるわな。
でも、バカにされたってそれしか希望なかったんや。

高校入って彼氏できて、一瞬ヒイロの事考えんくなった。
フラれて拓海居なくなってまたヒイロの事考え出した。
旦那と付き合ってからもやっぱり一番はヒイロやった。

頭おかしいのわかってる。
それでも、ヒイロはあたしにとって特別やった。

ただの現実逃避やで、なんて言われたくなかった。
正直めちゃめちゃ傷付いた。
そういう頭おかしい奴もおるねん。
どうせ理解できひんやろけど。

2016年03月12日(土)
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