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「1千万円かけて整形だって!」
子供がいようと三面記事で盛り上がる事もある。
「いや、どおりで綺麗だと思ったよ、絶対綺麗すぎるもんね。 いやあ、綺麗すぎると思ったらやっぱり整形だってさあ」
これ見よがしに大声で騒ぎ立てる私。
「その人のお姉さんだったか、親戚の人がテレビに出てたけど 特別綺麗じゃなかったね」
母が合いの手を入れた。
「そりゃあ、1千万円もかければ。ちょっと直したくらいじゃ そこまではかからんでしょう、1千万円はっ」
凶悪な事件の容疑者は、いかにも男好きする顔の美人だ。 結局は羨ましい、この1点である。
「いやあ脂肪吸引はきついから。痩せるとこまで自力でやれば 私は1千万まではかけなくてもいいもんねっ」
アンチエイジングとかの治療でもっとかかるんじゃないか、実際は。 そう思いながらも言ってみる。
「1千万円ってお金?」と息子。
「そうさ、すごい高いお金だ。どのくらい高いかと言うと、R太のその ギルドラゴン(竜型のロボットプラモデル。大の気に入りで、いつも 自分の傍に移動させている)がR太が乗れるくらい大きく改造出来る くらいすごいお金だ」
実にテキトーな事を言ってみる。
「じゃ整形は?」と息子。
「顔を変える事だ。それだけあったらお母さんはかなり美人になれる。 そうだR太。ギルドラゴンを大きくするのと、お母さんがビックリする くらい美人になるのとどっちがいい?」
すっかり勢いづく私。
「無駄づかいするな」
げっ、言われた。
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