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息子がニヤニヤしながら近付いてきた。 みると鼻から鼻血がっ
「お母さん、鼻血が出た〜」
見れば判るから、ニヤニヤするな。 慌てて鼻につっぺをかる(方言で、綿やティッシュで栓をすること)
息子は鼻血が羨ましい。 子供は、実にしばしば鼻血を出す。勉強中に、遊んでいて。 たまたま息子は余り、これまで鼻出血の機会がなかった。 鼻血を出すと、周囲はちょっとした騒ぎになる。 それが、何だか羨ましいのだと言う。
息子独自の感性が育ちつつある。馬鹿だなあと思ってしまうが そんな事を考えてはいけないんだろうか。 じゃあどう考えればいいのだろう。
1週間ほど前、鼻くそをほじっていて鼻血が出た。
「鼻血だ、鼻血だ」
だが、ほじって出した鼻血は、すぐに止まってしまった。 今日の鼻血はほじってないのに出た鼻血だと言う。 多分、食事のあとすぐにゼリーを2個食べ、ケーキを食べ ヤ○ルトを飲み、パンを食べたから出た鼻血だと思う。 糖分の取り過ぎだ。 自然の鼻血は、ほじった鼻血よりやや長持ちしたが、それでも 二度ほどつっぺを変えたら止まっていた。 その間、横になった息子は病人扱いに満足そうで、指を鼻血で 真っ赤にして、ずっとニコニコしていた。
息子の担任の先生の転勤が決まった。 10日ほど前の参観では「多分(転勤は)ないですが、一応ここで さようならを。また進級式で会ったら笑ってやって下さい」 などと仰っていたので、ご自身でも意外な人事であったろう。 2年まで持ち上がりクラスで、担任の先生だけが変わる事になる。
「悲しかったよ」帰宅した息子が珍しく言った。「感動したよ」それは違う。
「先生が4月5日にいなくなっちゃうんだって。他の人には内緒だけど お母さんには言って下さいって」
良く言えた息子よ。これも全て、先生のおかげである。 1学期には小首をかしげ、眉をひそめて「ちょっと扱い兼ねてます」な 様子であったが、根気良く息子を理解して下さり、良い部分を伸ばして 下さった。 「ま、一年生ですから、ゆっくりね」
連絡網で、先生にお花を渡す旨がまわってくる。 うちに回してくれたお母さんもショックな様子だ。 「息子も好きだったし、息子を良く判ってくれていて・・・」
そうなんだよね。 やっと馴染んで、参観の際は冗談も言えるようになったのにな。 新しい先生も、きっと良い先生だけど、それでも新米小学生母としては こう言う事は慣れてないんでショック。 ちなみに、我が家に連絡網を回してくれたやっぱりショックだと言う お母さんも小学生は初めてのお母さん。
「大丈夫ですよ」って言って貰える事が、どれほどありがたいか。 「現在は○○と言う壁に当たってます」などと言ってもらえると 言えば何となく判る程度までは成長してるから、問題を回避する事も 出来た。そんな事でも随分助かった。
新聞で、先生と合わなくて自殺した子供の話を見たばかり。 遺族と学校は、現在どうやら平行線の様子だが「・・・やだな」と 思ったばっかり。
新しい先生と馴染めるといいなあ、母子ともに。 鼻血も止まって息子は爆睡だ。そうだよね、先生いなくなるの悲しいよね。 好きな人や大事な人がいなくなるのは、仕方ない事でも悲しいんだよ。
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