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息子の友達で「キカイダー」が大好きな子がいる。 ひょっとしてリメイクされた??と思いきや、どうも違う。 その子のお父さんが、ビデオ屋さんで借りて来て、子供と一緒に 見ているらしいのだ。 少し前は「カゲスターって格好良いんだぞ」と 言っていた。私は観ていなかったが、これも相当、昔の番組だ。
その子が先日遊びに来て、今度はこんな事を言っていた。 「お父さんがここにこんな大きな鳥のを作って・・・」 そして、股間を指して楽しそうに罪のない指を びゅ〜んと上に伸ばす。
これは・・・・・・志村白鳥
いいんですか、お父さん。子供、外で喋ってますが。 それにしても剛毅な父さんである。そこ、4年生のお姉ちゃんもいるのに。 いわゆる父権が強いってやつか? いや、違うな・・・
志村白鳥を作ってしまう父さんは、おそらく私より少し年下と言った あたりの年齢ではないかと思う。キカイダーを忘れられないと言うのも その世代なら ずばり合致している。
「いつ見ても波乱万丈」 この番組が、一体いつ やっているのかも私は知らないが、母は好んでみる。 先日は加藤茶をやっていて、この時は録画を「見るか?」と聞くので 「見る」と答えた。 私はドリフで育った。しかも加藤茶のギャグをみて育った世代である。
苦労話は色々あった。『お笑い芸人は泣いても笑われる』と言う言葉を 聞いた事がある。今の時代にはちょっとそぐわない感じだ。 だが、人が もっと笑いに飢えていた時代も あったのである。 ドリフターズは そうした波が、少し収まった頃に出て来たグループだ。
『ドリフと言えば志村けん』であるか 『志村は遅れて来たドリフ』 『ドリフと言えば荒井注』と言うかで 年齢が微妙に判ってしまう。 『すわしんじ』の名前を言える人は、当時 ドリフを欠かさず観ていた人であり、成人病の健康診断を積極的に 受けなければならない世代である。
冒頭の少年のお父さんは『東村山音頭』世代なのかも知れない。
とにかく、毎週みてました。俗悪番組と言われても親もみてたし。 ♪ばばんば ばんばんばん は〜びばのんのん♪ が終わらないと1週間が 経過しないのである。 下品下品と当時は言われていたが、今みれば可愛い物に違いない。 食べ物を無駄にするのは良くないが、他の物なら無駄にしても良いと言う 物でもないので、最近はドリフ的に安心して笑える番組は少ないなと 思う。 意外にも初期のSMAP×SMAPを観た時に、ドリフみたいなギャグが あって非常に懐かしかった。 ドリフみたいと感じたのは単にネタが真似事と言うばかりでは無かった。 笑いの間の上手い人がいるのだろう。顔も良いのだから これは大した物だと 思ったものだった。 だがドリフは生放送だったのである。良くやったよな。確かに伝説だ。
お笑い芸人は泣いても笑われる。 それがそうでなくなったのも私の記憶ではドリフからだった。 仲本工事が結婚した時に、身内ネタをさんざん番組でやったのである。 ところが奥さんは急逝してしまう。 私も少し大人になっていたわけだが それでもマット運動をする彼をみて、本当に胸が痛んだ。
荒井注が時々、自分で言った事で自分で笑っていた。あの時の彼の心中も 今考えると、色々な意味で何だか趣深い。 いかりや長さんが逝ってしまって、ドリフも遠くなりにけりだ。
だが懐かしくて、未だに志村白鳥を作ってしまう人は やはりいるらしい。
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