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我が家の息子、実は意外なほど物ねだりをしない。 「あれを買って」 自体もそれほど多くない。 「駄目」と言ったら、それ以上欲しがる事はほとんど無い。
悪い見本が 身近にあるからなのかも知れない。
買い物に行くと、それでも1個、ガシャポンを買って貰う。 「ガシャは100円」と決まっているが、大人はその横で平気で200円の ガシャを買う。 先日は何と1個400円と言うトランシーバーのガシャを 堪らず2個買った。 「1個でどうすんの?使えないじゃんっ」と言うのが私なりの言い分だ。 2個のトランシーバーのガシャは、案の定 結果800円と言う値段の割に 性能は中々の物だった。ガシャを嘗めてはいけない。 青に銀色のトランシーバーが息子の。黒に緑が私の。 だが、私も青に銀色が欲しかったのである。 「貸しなさい」とジャイアンのように言ったら泣いてしまった。
息子が珍しい事に欲しい物があると言う。 と言うよりも「買ってやってくれ」と言う祖母からのお願いだ。 物の正体はたまごっち。
そう、あの10年ほど前、どこかの結婚式の景品になったとかで 彗星のごとく 現れ、「海」だの「山」だの「天使」だの「オス」だの「メス」だのと言う 様々なバージョンを生み出し、値崩れを起こした挙句 唐突に消えて行った あのたまごっちが、装いも新たに帰って来ているのだ。
コンビニでワゴン売りにされていたから出たのは知ってたけど、私の食指は 動かなかった。 社会現象にもなったたまごっち。職場に持って来てエサを 与えたりウン○を片付けたり、もう直ぐ寿命なのに 車に置いて来たから 仕事に身が入らないなどと真顔で言われたり、やっぱり死に目に遭えなかったと 落ち込まれたり、そりゃあ大変だったのさ。
実は当時も 私は何となく肌が合わなかった。金魚でも実際生きている方が面白いし (面倒だけど)ドット絵には愛と勇気を冒険を求めるタイプだから。
だけど近所の子がみんな持ってて、しかも見せてくれない(見せたらどうにか なっちゃう、どうにかされちゃうと言う不安は昔もあった)と言うので どうしてもそれがどう言う物か、息子は知りたくなったのだ。 このままではお友達にしつこくして、嫌われてしまうと言うのである。
「いいけど。でも飽きるよ。少し待ってれば値崩れするよ」
いいから買って来いと尻を蹴飛ばされ、渋々買い物に。 ところがどこにも、売ってない。 「売り切れです」と言われてしまう。 「それは、もうブームが過ぎ去って、物自体もう入荷しないと言う事ですか」 と私は大真面目に尋ね、怪訝な顔の店員さんに「イエ、普通に売り切れて いるんだと思います」と言われてしまった。
仕方が無いので我が家でブームのZOIDサーベルタイガー型を買って帰る。 ZOIDは某玩具店で完成品を展示してあり、我が家の親子三代の心を捉えた一品だ。 最近では、息子はアニメも見るようになっている。 組み立て式で、電池で動くやつ1,599円也。 我が家では造形物は私が選び、祖母(私の母)が製作し、息子がシールを 貼って仕上げる。現在階下で、祖母が製作中である。 息子は電池を用意して、仕上がり待ちだ。
たまごっち。何れは買わないといけないんだろうな。 自分の欲しい玩具ばかりを買うのはいかん。とは言えこのままずっと売り切れで 近所の子供がそのうち飽きてしまえば、予算は更なるZOIDに回せるのだが。
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