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2005年07月16日(土) 菓子袋。


ピンポ〜ンピンポ〜ン。玄関で誰かが呼び鈴を押している。
だがモニターには何も映らない。「来たな」
「どなたですか?」
「Rちゃんいますか〜」
息子は今帰って来たばかりであり、宿題がまだ・・・。
「おお〜K太〜、S助〜」
息子にしてみれば渡りに船だ。「宿題は後でやるから自転車乗りたい」
ところが友達の意向は違う。「Rちゃんちで遊ぼう」
駄目駄目駄目っ!外で遊べ!外っ!
「じゃあ外で遊んでから、家で遊ぶ」
わああ〜っと歓声を上げて出掛けて行く。その数4人。

ほっとしたのも束の間「ただいま〜」10分しか経ってないっ
「今度は家で遊ぶ」
NOと言いたいところだが、実は結構外はまだ暑い。仕方ない。
子供達は一人が一袋、菓子袋を持たされている。
息子は仲間内でも圧倒的に狭い縄張りを持つ。自転車が最近まで
未熟だった事と、やはり遠出をさせるのが 私自身心配なためだ。
他所のお宅へ呼ばれた時には、私も一緒に伺っている。
見たところ、子供達を受け入れる家は少ない。受け入れるのは大抵
素人(一人っ子や上の子)の家であり、一旦受け入れると集合場所と
なり、大変な目に遭う事がある。
我が家も一時期、そうなりかけて調整に一苦労した。我が家の調整が
済んだ頃、別の家に集合場所が出来、そこのお母さんが悲鳴を上げている
と言う話を聞いた。う〜ん スズメバチみたいである。
子育てベテランのお母さんは上手に子供を外で遊ばせる。そして
子供がどこかの家に入り込んでしまった事を考えて、お菓子を一袋
持たせているらしいのだ。
「これ、お母さんから貰って来ました」言えるのは5人に一人くらいだ。
あとの4人は菓子袋を放り投げて遊んでいる。こちらから「寄越せ」とも
言えない。彼らは帰り際に菓子袋を持って 途方に暮れたような顔をしている。
お母さんの言葉をやっと思い出す様子だ。「・・・これ」
「いいから、持って帰りなさい。また来た時に一緒に食べようね」
ああっ。我ながらまた余計な事をっ。そのうちの一人が言う。
「じゃあ、これからH夫の家に行くから そこで食べてもいいかなあ」
おいおい、まだ遊ぶんかいっ。我が家の解散は5時である。
「いいけど、一度家に帰ってお母さんに聞いてからにしなさいね」
「わかった」
自転車で戻って行く方向は H夫君の家の方であり、自分の家の方ではない。
聞いちゃいねえ〜〜〜っ
5時寸前に新しいメンバーが飛び込んで来て「5時まで遊んでいいって言われた」
と息巻いている。「時計、読める?」 「読めない」 「今5時なんだよ」
「が〜〜んっ」と言う顔がギャグ漫画そのままで面白い。
面白いは面白いんだけど、やはり家に入れる日を限り、極力外へ出し
週に一度か二度は こちらがショッピングセンターへ逃亡する。

「男臭い」居間で母が言う。
「あんなちびっこいのに、靴下のにおいだか何だか、何かもう一丁前に男臭い」

夏休みの事を考えると、結構憂鬱だ。とにかく毅然としないとね。
暇なら雑草抜きでも手伝わそうかな〜。昆虫観察も出来るしね。
息子の足は彼らといるお陰か、打撲のあとだらけで 陽にも焼け、随分と
少年らしい足になった。



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