もうちゃ箱主人の日記
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〜の、お話をしましょうか。
この曲の成り立ちは、 《コシ・ファン・トゥッテ・ミサ曲》や 《ドン・ジョヴァンニ・ミサ曲》とは、かなり違っている。
1つは、上記の2つがモーツァルトの死後、 第三者の手で作られたのに対して このミサ曲は、歌劇《魔弾の射手 Der Freischuetz》を作曲した カール・マリア・フォン・ウェーバー自身が作曲したもの。 オペラは、1821年6月18日にベルリンの王立劇場で初演されたが ミサ曲は、1818年に作られたと考えられている。
つまり 2つ目、オペラ作曲と並行して作られたということ。
したがって いわゆる パロディ・ミサ曲ではない。 キッパリ!
実際、聴いてみると オペラの曲とまったく同じという旋律は、聴き取れない。 ただ、どことなく、雰囲気が似ているとか、 節回しが似ているように感じる箇所がいくつかあった。
例えば、 《サンクトゥス》初めは、《狼谷》場面の冒頭みたいだし、 《オッッフェルトリウム》は、序曲中の有名な舞曲 (もとは、エンヒェンのアリアネッタの中の旋律)に、似ている。 ほかにも、《ベネディクトゥス》での、チェロのオブリガートは 旋律は似てないが、有名なアガーテのアリアと雰囲気がそっくりだ。 そういえば、意外にもバスが歌い始める《アニュス・デイ》は フィナーレの隠者登場の場面みたいだ。
こう考えると、殆ど「姉妹作」のような気がしてくる。
(これまでの研究者は、「共通の素材を使っている」というふうに 説明してきたようだ)
今日は、楽譜に当たる余裕はなかったが このミサ曲も、いろいろ考察してみる価値があるかもしれない。
**** <聴いたCD> 『ミサ・ソレムニス 第1番 変ホ長調 : 「魔弾の射手」ミサ曲』 ホルスト・シュタイン指揮 バンベルク交響楽団. 合唱団. クリスティナ・ラキ, ヨゼフ・プロチュカほか 1986年、EMI: CC33-3522
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