なんだか、書きたいことはいっぱいあったのです。例えば、CGIのその後とか。あと、センター試験の話とか、4年前のあのこととか。でも、気のせいならいいけれど、多分、そのことじゃないことを書かなくてはならない気が、ものすごくします。 ……う……うぷ(-。-;) そう、私は生まれてから2回(一回目は98.10.21)も、山に行ってしまいました。ふう、英雄の前に私はただの庶民なのに……。
予兆はありました。 月亭(仮称)さんが、「青春18切符が余っている」とのたまっていたのです。軽く流したけれど、7割は来るだろうな、と思っていました。 私なら、そんなネタになる話放っておかない自信があるんですもん。 案の定、16日になって「行くの。くすくす☆」とのたまっていらっしゃる。ひとのことは言えないけど、計画性を持とうよ、計画性。 そんなわけで、「ぴんくのくまのぬいぐるみ」を目印に(どーでもいいが、この目印は何とかならんのでしょーか。しかも、途中二人ほどに「鵜飼さん?」「酒向さん?」と聞かれるし……もしかして、メジャーなんですか、ぴんくのくまでの待ち合わせ)名古屋駅に落ち合う。 待ち合わせに向かう間、ちょっとだけ、「美少女が来たらどうしよう*^^* そうよね、月亭(仮称)さん、女の子かもしれないし♪」と浮き立ったりしましたが、まったく無駄な浮き立ちでした。ちっ。返して、私の浮き立ち。 とりあえず、初対面が山である不条理には目をつむって、レッツgo。
と、いうわけで、マウンテンに到着。 めでたく、月亭(仮称)さんは念願の「甘口いちごスパ」とコーヒーをオーダー。ちゃれんじゃあであるが、このために来ているので彼はそれでいいのです。いや、むしろ、ここで「コーヒーだけね☆」と言われたら困りますし。 私は、前回の壷スパにちょっと懲りたので、ほうれん草とベーコンのスープスパをオーダー。ほうれん草とベーコンなら、割と味に変化が多くて食べられるだろうと踏んだのです♪(スープスパの方が普通のよりなんか楽な気がしたのは私がまだ夢を見ているせいなのでしょーか……)
果たして、壷ではなかった。少なくとも、その点では私は勝利者です。 箸ではなく、フォーク(と、スプーン……必要ないけれど)だし。ちゃんと、皿にやってきたし。……大皿に。山盛りで。座っていても、傍らで立っているウェイターの持っている皿が山盛りのそれだと判るくらいの盛り。どんな時でもポリシーを貫く店、マウンテン。かっこいい。そう、思わないとやってられん。 味は……濃かった。バターソースでした。コンソメだと思った私の完敗(・・、) しかも……私はそのスープ(と言う事に対外的になっている物)の味を知っている気がしました。そう、いちばん安いスープスパゲティの素。但し、明らかに濃縮倍率は間違っている注釈付きで。もう一つ言うことが赦されるのなら、ほうれん草とベーコン、何処ですかぁ?
だが、今回も私は良い子でした。頑張って食べました。食べて食べて食べて、ようやく普通の大盛りに達しても食べ続けました。 味蕾は既に何が何だか判らなくなっていました。 月亭さん(仮称)によると、「バターの味」だそうですが、そんなんとっくの昔に私には判らなくなっています。が、負けたくても、負けることは赦されていないのです。 何しろ、対面にはあの甘口いちごスパを喜々として(←主観)食べている人間が居るのです。人間の尊厳のために、と言うフレーズが脳裏をよぎってきました。 そう、私の人間の尊厳のために、この戦いは負けられないのです。負けたほうが失う物が少ない気がするのには目をつむります。 ……それにしても、気色悪い。私の視界には、のたのたとたゆたうピンクの物体がとぐろを巻き、暖かい甘ったるい湯気が鼻孔を直撃し、一口戴いてしまったこの世のものとは思えない甘ったるい味が思い出したように反芻されてます。自分で選りごのんで食べている彼はいいんですが、私はただ巻き込まれているだけなのに何故、こんな目に…… 「気色悪い」 思ったことを口にした私に「食べ物に対して失礼なコメントを」と月亭さん(仮称)はおっさったが、では、そのピンクの、熱でキウイと苺がへたっている自称スパは、食べ物に対して失礼な存在ではないというのでしょうか……。 かくて、パスタ部分完食。残ったスープにふと思いついてフォークを載せてみたり。……フォーク、沈みません。この濃度は何事なのでしょ?
しかし、いちごスパ完食者の前に庶民はただ黙するのみ……。オフらしい斜め後ろの席の人の視線は、英雄に固定されたままでした。この世のものでない物を見る目。うん、気持ちは判るよ。でも、私はただの道案内人だから、一緒にしないでね。
相変わらず、オフの多い喫茶店でした。石川ナンバーの車まで輝いてました。もし、マスターが「店、おしまい」と言ったら、そのニュースは一両日中にネット中を駆け巡ることでしょう。でもって、『有難う、山。僕たちは君を忘れない』オフが連日開催されて、記念撮影者も続出。目に見えるようです。 山の前に道はない。山の後にも道はない。 がんばれ、マスター。意外だったのは、なんかいかにも地元の乳母車を押した家族連れもちらほらと居たことでした。他にも近くに有るだろうに……なにを好き好んで(謎)
その後、鶴舞公園で胃を宥め、カクタスカフェの紅茶で舌を宥め(ここの紅茶が好きなんだってば。隣がまた、「ザ・マウンテン」と言う名前だったのは偶然。山の口直しに山に行くほど人生捨てていません)、ナゴヤドームで苺クレープ♪ なんか甘いものが欲しくてわざわざ移動しました。なのに、エビ味噌クレープを食べながら(彼の感想は「山の後でなければ、違和感が有る味だと思うが、今は甘くないので美味しい」そうでした。世間は甘いものとそれ以外で出来ている)、 「もし、いちごスパが、苺クレープと同じ成分でできているのなら、その苺クレープって(以下略)」 ……なんてことを言うのですかーー
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