ことばとこたまてばこ
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| 2006年09月06日(水) |
おめえの尻とあの獣の尻が似ている |
母の乳を求める赤子の尻が、 まどろみに囚われた猫の尻にも似て。
裸体を露出して歩く薄気違いの尻が、 あくまでも悠然と草を反芻する牛の尻にも似て。
性行為を終えた後に体を洗う女人の尻が、 純白に染まっている虎の尻にも似て。
ニンゲンとケダモノの尻は似ている、 いや、それは同化ではないか、
違った、違うのだ、 同じだった、
みずみずしく赤いトマトは なまなましく赤い剥き出しのザクロにどうも似る。 そのことと等しい、その理。
まるきりそのものだった、未来永劫、とてもとてもそうだった とんでもないくらい、当たり前すぎることだった。
ぼくは目の前の童子の尻を 目眩のおこるほどにどこまでも優しく、 且つ、火花の散るるほど強く、
ぴっしゃり
叩いた。
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