ことばとこたまてばこ
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2006年08月20日(日) おそろしい火がまるで麗しい花のように



ぱだん 

ぱぢん ぱがん

 ぱぐん


ソース焼きそばの匂い
かき氷の冷たさ

群衆一斉の嘆息 空に昇って

幼子の嬌声 父母の笑い
爺 婆 しわくちゃ増して


どぐん 

   がぐん


昇って昇る 弾けて弾ける 火 火 火 火
空を彩る火 弾ける光の強さ増した

火 火火 火 火火火火 火火火火火火火火火火火火火火火火
火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火
火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火

火火火火 火火火火火 火 火 火火火火火



火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火 火火火火火火 火    火  火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火



圧倒の群衆 ひひひ 呆れたような笑い ひひひひひひひ 漏らして

恐ろしい はずの あの火

こんなにも心が弾む 
こんなにも眼が潤う
こんなにこんなに こんなにも!


浴衣を羽織っているわたし、
ぬらぬらする汗と
顔半分を覆う火傷の跡、
うちわでするりと隠しながら


おそろしい火が花のように咲き乱れる夜空へ顔を向けて。


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