胡桃の感想記
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2004年06月13日(日) 「ファントム」宝塚大劇場

☆宝塚歌劇団 宙組公演☆

憧れの宝塚大劇場、大階段を見に行って来た。中日劇場の“あれれっ?!”な階段とは違うはず(笑)、本場を見てみたいなぁ・・・と日頃つぶやいていたら、母が誘ってくれたのだ。しかもちょうど観たかった演目!言ってみるもんだね〜。
バスツアーだったので車内が狭く、ランチバイキングも品数足りなかった(ケーキがすぐなくなり食べられなかった/笑)という点を除けば、満足な一日だった。
開演までたっぷり2時間あり、ゆっくりお土産も見られたし。

さてこの「ファントム」、名前のとおり宝塚版「オペラ座の怪人」である。ただこちらはファントム自身にスポットを当て、生い立ちなども語ってくれる。
ファントム=エリック役の和央ようかさんは、そりゃも〜美人さんなので、顔半分を傷つけても仮面で隠そうが綺麗なのだ(笑)。
二幕(後半)で生まれた時から醜かった・・・とあったけど、美しく生まれたのにケガか病気で顔に傷(痣?)が残ったというエピソードの方が説得力あるような気がする。まぁここは原作があるから仕方ないのかな。

前半、まるで友人のようだったオペラ座の元支配人のキャリエール(樹里咲穂さん)が実はエリックの父だったのは、とてもとても驚いた。だって親子に見えない〜。せめてキャリエールに髭でもついていれば・・・ねぇ。
そして妻子持ち(妻だけだったかな)の身で、エリック母(名前忘れた・・・ごめんなさい)と恋して、生まれたばかりのエリックのあまりの醜さに驚いて見捨てるなんて、ヒドイ男・・・。エリック母の死後、エリックを育てたのはいいけど、もうちょっと何かよい環境はなかったのか。・・・おかげでエリックは人と付き合わず地下に住み、人殺しまでするコになってしまったのだよ(泣)。
そしてヒロイン・クリスティーヌ。花總まりさんは在位11年らしいけど、とてもかわいらしかった(いくつなの?!)。クリスティーヌはとても純粋な子らしいけど・・・頼んで頼んで頼み込んで見せてもらったエリックの素顔を見て、叫び出すとはどういう事なの?!
本人さんも“これはヒドイ”と思いながら演じているそうですが(苦笑)。

どうしてもアンドリュー・ロードウェバー「オペラ座の怪人」(by四季)と比べちゃう・・・良くはないと思うのにね。
ただ「ファントム」は人物描写がメインなので、エリック・クリスティーヌ・キャリエール、そしてフィリップとそれぞれ共感する所があった。
カルロッタは「オペラ座の怪人」より嫌〜な人になったし、あの情けないラウル(笑)は明るくてプレイボーイなフィリップになっていた。
「ファントム」の音楽は素晴らしくて綺麗な曲が多いけど、パンチが弱くて1回では耳に残りにくいのが残念。しかも宝塚は女性だけだから、娘役の声が高すぎて聞き取りにくい歌詞もあった(宝塚にあまり慣れてないもので・・・ごめんなさい)。
ちなみに期待した大階段は2階5列目だった為、最初の一段目(一番上)が見えにくかった・・・(し〜ん)。

今回は名鉄観光貸し切り公演で、抽選会がありいろいろ景品があったのに・・・かすりもせず(涙)。
サイン色紙なんて、12番(和央さん)、L4番(花總さん)とすべての列の人が当たっていたのに〜〜。
とはいえ、豪華で華やかな世界を満喫でき、とても充実した濃〜い一日だった。


胡桃 |MAIL

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