観てきましたー。
「感動した! 号泣した!」という感じの作品ではなかったですが、
自然と涙があふれてくるシーンがいくつもありました。
是枝監督らしく、淡々としたシーンが続き、セリフもすごく少ないのだけど、
ふとした表情、ふとした仕草から、想いがすごく伝わってきます。
大人たちはもちろん、子どもたちからも。
ましゃ演じる野々宮良多は、わたしの印象では、それほどイヤなヤツではありませんでしたわ。
優秀なエリートがあのくらいの不遜さを持っているのは、想定内というか許容範囲内。
もっとたちの悪いのなんて、いっぱいいるもん。
本当にどうにもならないサイテーな奴だったら、こんな経験を通してだって、
父になるためのスタートラインに立つこともなかっただろうし。
母親たちが子どもたちに接する様子が、すごく良くてね。
わたし自身、ひとりっ子の母親というのもあって、みどり(尾野真千子)に一番感情移入
してしまいましたが。
あと、慶多がかわいいのはもちろんなのだが、斎木家の末っ子・大和の可愛さがもう!
ほとんど赤ちゃんに近いほぼ4頭身な体型で、まったく演技していないあの一挙一動が、
あの表情が、もう可愛くて可愛くてー。
わたしがリアルタイムで観た役者・福山は、龍馬さんと湯川先生(と、アマルフィとアンダルシアのスクープ屋)
だけで、もちろんそのどれも大好きですが、すべて個性的すぎるほど個性的。
良多は、あたりまえだけどそれらと比べたら一番普通の人で、
血の通った人として身近に感じられるのが、なんかすごくいいなー、と。
パンフの父と子のショットの数々もすごくステキ。
映画本編では観ていないショットもあるみたいです。
近いうちにもう一度行きませう。
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