今日のおたけび または つぶやき

2013年09月27日(金)  そして父になる



観てきましたー。

「感動した! 号泣した!」という感じの作品ではなかったですが、

自然と涙があふれてくるシーンがいくつもありました。



是枝監督らしく、淡々としたシーンが続き、セリフもすごく少ないのだけど、

ふとした表情、ふとした仕草から、想いがすごく伝わってきます。

大人たちはもちろん、子どもたちからも。




ましゃ演じる野々宮良多は、わたしの印象では、それほどイヤなヤツではありませんでしたわ。

優秀なエリートがあのくらいの不遜さを持っているのは、想定内というか許容範囲内。

もっとたちの悪いのなんて、いっぱいいるもん。

本当にどうにもならないサイテーな奴だったら、こんな経験を通してだって、

父になるためのスタートラインに立つこともなかっただろうし。



母親たちが子どもたちに接する様子が、すごく良くてね。

わたし自身、ひとりっ子の母親というのもあって、みどり(尾野真千子)に一番感情移入

してしまいましたが。



あと、慶多がかわいいのはもちろんなのだが、斎木家の末っ子・大和の可愛さがもう!

ほとんど赤ちゃんに近いほぼ4頭身な体型で、まったく演技していないあの一挙一動が、

あの表情が、もう可愛くて可愛くてー。



わたしがリアルタイムで観た役者・福山は、龍馬さんと湯川先生(と、アマルフィとアンダルシアのスクープ屋)

だけで、もちろんそのどれも大好きですが、すべて個性的すぎるほど個性的。

良多は、あたりまえだけどそれらと比べたら一番普通の人で、

血の通った人として身近に感じられるのが、なんかすごくいいなー、と。



パンフの父と子のショットの数々もすごくステキ。

映画本編では観ていないショットもあるみたいです。

近いうちにもう一度行きませう。





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