あの膨れた太巻の泣き顔にもらい泣きするなんて!
昨日の大吉っつぁん&あんべちゃんの再婚もステキなお祭り騒ぎでしたが、
今日(25日)、鈴鹿ひろ美が歌った「潮騒のメモリー」のステキさたるや!
薬師丸ひろ子さんの歌声を本当に久しぶりに聞きましたが、
若い頃の声と何ら変わらぬ、透き通るようなキレイな歌声でいらっしゃった。
キョンキョンのいかにもアイドルな明るく弾けるような歌い方もステキだけど、
薬師丸さんの、若々しい透明感と大人の落ち着きのどちらもが感じられる歌い方もステキ。
ここに至るまでのいろいろを思い返したら、太巻のみならず視聴者だってそりゃ涙しますわ。
当事者たちの長年のわだかまりが、歌声で溶かされてすーっと消えていったようでした。
ま、そんな感動的シーンの一瞬前には、太巻のデコに乾電池が刺さるなんて大技も見せてくれましたが。
(SPECで、瀬文の吐き出した歯が地居(城田優)のデコに刺さる最終話を思い出した。あれも凄かった。)
「三代前からマーメイド」も素晴らしすぎでした。クドカンが天才すぎて言葉も出ません。
津波を連想させるような歌詞をどう変えようかと、鈴鹿が夏ばっぱに相談したときの、
「何を聞いても聞かなくても、津波のことはつねに頭にある。だからお構いねぐ」も、
本当にその通りなのだろうなと思いました。
被災者じゃない人たちが、被災者を思って言葉を選ぶというより、
無神経だのなんだのと揚げ足を取られないために、言葉を選んでいるという「ポーズ」を
とっているというのも多分にあるだろうし。
被災者からすれば、そんな戦々恐々とした保身を見せつけられてもどーにもならないので、
それなら「お構いねぐ」、つまり「こちらのことは気にしないで好きにやって」という感じでしょう。
だから鈴鹿も上っ面な改変などはしなかった。
ただ、居候して知った夏ばっぱの人となりや、
その心意気が脈々とあきまで受け継がれていることへのリスペクトも込めて、
さらっと「三代前からマーメイド」。なんてほっこりとあたたかい。
泣ける。鈴鹿さんの大人のステキな感性に泣ける。
それを聞いて微笑んでいる夏ばっぱに泣ける。
太巻まで泣いてるからさらに泣ける。
「三度のメシよりマーメイド、は?」
「三段腹のマーメイド、は?」
「三枝のアイラブクリニック、は?」
「せめて『マーメイド』は残しませんか」
まで行って「三代前からマーメイド」に着地するなんて、だれが想像できまして?
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