今日のおたけび または つぶやき

2013年05月26日(日)  福山雅治×渋谷陽一@Cut



たまラジでましゃの元気な声も聞けたし、

雑誌はすでに4冊(Cut、シネマスクエア、SODA、日本映画Magazine)が手元にあるし。



これから出るものも含め、ほとんどが映画「真夏の方程式」に関するインタビューですが、

そのなかで唯一、ましゃが自分の音楽的変遷と共にその「半生を明らかにした」と言っていいほどの

素晴らしい内容なのが「Cut」。







ビジュアル的には、お疲れのせいかちょっとお顔が強張っているように見えますが、

とにかくテキストが秀逸です。2本立ての計3万字インタビュー。



誰に対しても、どんな質問に対しても、実にわかりやすく面白くそして真摯に話すことができる、

というましゃの力量に加え、言わずとしれた洋楽邦楽評論家の第一人者・渋谷陽一氏の

「聞き出す」力量もすさまじくて、本当に素晴らしいインタビューになってます。



さすが第一人者だと思わせてくれるのは、、インタビューに臨むにあたってのリサーチ量。

失礼ながら、渋谷氏がましゃに興味を持っていたとは思えないわけで、となると、

きっとこのインタビューのために、ゼロからこれほどの情報収拾をし、分析なさったのでしょう。



ましゃのすべての作品を何度も聴いた、とだけご本人はおっしゃっていました。

音楽の造詣が深いだけに、それだけでも相当のことを読み取ってしまわれるのでしょうが、


それぞれの作品に対する制作の手法、参加ミュージシャンやプロデューサー、

さらにその時々の福山雅治の他の仕事(役者やラジオ)、セールス状況、事務所や芸能界での立ち位置、

なども全部すり合わせ、それらすべてが、本人や楽曲へどう影響しているかを緻密に考察されたことが、

渋谷氏の言葉の端々からすごくよく感じらます。



その深い考察に自然と導かれるように、

ずっと音楽と一緒に生きてきた福山雅治の挫折や葛藤や成功が、

いつのまにやらぜーんぶ明らかにされてしまっているようで。



ミュージシャンになってからのことだけでなく、

長崎時代の「ヤンキーになりきれない素行の悪い少年」時代の話の引き出し方も絶妙で、

本当に面白かったです。今さら言うのもおこがましいですが、渋谷陽一凄い。

昔っからすごいけど今もちゃんと凄い。



で、表紙のタイトルは「福山雅治はいつも闘っていた」。



もうね、読むほどにもっと好きにならずにはいられない闘いっぷりです。

田舎の少年だった頃から、売れに売れた後まで、

必死なんだけどどこかザックリと大らかで、

緻密にこだわりぬいているのに、気づけば大きな流れにとぷんと流されたりしてる感じで。



すべてが濃厚で面白くて、抜粋なんてとてもできませんが、

インタビュー終盤の渋谷陽一氏のひと言。


 「憧れたものになれてないんだけれども、なれてないからこそ福山雅治だという人生。」



ましゃはこれからもずっと足掻いていくそうなので、そしてそれが楽しいそうなので、

こちらも楽しく追わせていただきますね。





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