| 2009年01月10日(土) |
「寿 初春大歌舞伎」@歌舞伎座 |
一昨年の9月以来、久々の歌舞伎座でございます。
お誘いいただき、8日夜の部を拝見してまいりました。
「寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)」「春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)」
「鰯売恋曳網(いわしうりこいのひきあみ)」
面白かったですー。年の始まりにあでやかで気品あふれる素晴らしい舞台を観ると、
これからの1年間のすべての魔が払えるような、そんな力強さがみなぎる感じがします。
やはり季節の節目ごとに歌舞伎を観るのっていいことだわ。
大衆芸能とは言いつつも、歌も踊りも演奏も、もとは神さまに捧げるものだった、
という基本中の基本に立ち返るというか。
楽しいけどとても荘厳な気持ちにもなる、素敵な空間ですね。
これはお正月ならではの演目だからかしらん。
例によって初心者の大きな味方、イヤフォンガイドのおかげで、色々勉強になりましたし。
役者の名前からまず存じ上げないので(かろうじて幸四郎、勘三郎、玉三郎あたりはわかる)、
全員のお名前と屋号、衣装、動き、楽器、セリフ、もちろんストーリーも、
すべて鑑賞の邪魔にならないよう絶妙に説明してくれるのが本当にありがたい。
凄いよね、毎回毎回ちゃんとライブで説明してくれるんだよ。リアルタイムの同時通訳ですよ。
英語だともっと詳しく平易に説明してくれているらしいっすよ。いつか英語のも聞いてみようっと。
今回、特に印象に残ったのが「春興鏡獅子」での勘三郎の柔らかな踊り。
解説にもあったのだけど、あれだけ柔らかく、しかも1時間近く踊りっぱなしというのは、
鍛えに鍛えぬいた身体能力がないとできないのだそうだ。
この場面で、胡蝶の精として8歳のお子たちがふたり、それはそれは可愛らしく踊るのがたまらんっす。
あんな小さいうちから、一流のお父さん、おじいちゃん、叔父さんたちに仕込まれるんだもんな。
本当に恵まれた環境だと思います。
あと、イワシ売りの男が高貴な遊女にひと目惚れして、大名に身分を偽って近づく、
というとてもコミカルなお話では、遊女の玉三郎がそれはそれは美しくて。
貧相な大名に扮した冴えないイワシ売りの勘三郎がまた面白くて面白くて。
ふたり並ぶと、玉三郎の方が一まわりデカいのだけど、そのバランスがまた面白くて、
なんて豪華で美しいコメディなのだろうと思いましたことよ。
そして、観るたびにどんどん勘三郎リスペクトになっていく自分でありました。
|