今期ドラマも続々と最終回を迎えつつありますね。
と言っても、ちゃんと観たのは「コード・ブルー」と「魔王」くらい。
実は「魔王」も途中2回分くらい脱落したのだけど、後半は面白かったです。
あとはなんとなく「シバトラ」を観たり観なかったり。このくらいだなー。
こちらの感想はまたあらためてということで、本日は「いいはなシーサー」。
それほど重くない、世の中のちょっとイイ話を挟みつつ、
ゲストにもちょっとだけイイお話をしてもらう、ほっこりまったりなトーク番組なのですね。
だってホストがビギンのあのお帽子の人と相田翔子さんですもの。なんかよくわからんユルさです。(失礼)
で、まっ黒に日焼けしておヒゲ満載の濃ーーーーいお顔で、
その長い足にはちょっと高さが足りないかも、な、お椅子にいくぶん身を縮ませるように座ってる今井さん。
ほんっと黒すぎだわアナタ。でもキライじゃないわ。でもそこまで黒くなくてもよろしくてよ。
そんな今井さんのイイ話は、21歳で実家を出た時のお話。
以前に聞いたことがある内容もあったけど、初めて聞くこともあって、うん。イイ話でした。
以下、せっかくのイイお話をあまりベタベタと解説しないように、箇条書きにてご紹介。
・21歳の時、グっとくる物件が見つかったので、親に一人暮らしを申し出る。(今井さんは「グッとくる」という表現がお好き)
・間取り図を母親に見せながら、「どう言われるかなー」と思ったけど、「いいんじゃない?」と了承。
・自分は母親の手料理が好きなので、ひとりになっても作れるように、引越しの日が近づいたある日、
嫁入り前の娘のように「教えて」と母に頼んで、大好きなイカを使った料理を教えてもらった。
ちなみに酒飲みが好きそうな料理。親父が酒飲みなので。
・引越し当日、今井家のルールとして、お別れの時は握手をするので、握手をして出発。
その時点で母親は泣きそうになっており、自分も泣きそうだったけど、ここで自分が泣いたら母親も
号泣してしまうだろうと思って、強がって出てきた。
・車を走らせて親の姿が見えなくなった途端、運転しながらひとりで号泣。
楽しみにしていたこと(一人暮らし)が現実となった時、色々なことを考えてしまうものなのだな、と
せつない気持ちになった。
・新居に着くと母親からFAXが入っており、「さみしくなるけど、これからは経験があなたの最良の母になる。
あなたの経験が、あなたのこともわたしのことも大きくしてくれる」と。それ読んでまた号泣。
・13歳の頃から仕事をしているので、忙しさのあまり母親にキツく当たってしまったこともあって、
それは本当に悪かったな、と反省している。今、ひとりで生活してみて、母親には感謝の気持ちでいっぱい。
理想的な独り立ちだし、お互いにとても思いやりにあふれた親離れ子離れだな、と。
お母様がカッコイイよね。
独り立ちしていく息子に、「これからは経験がオマエの母」なんてなかなか言えませんて。
自分の役目はここで一旦終わり。あとは経験に育ててもらえ、って、素敵な潔さだと思います。
「18歳以上の男にとって、母親の存在は百害あって一利なし」
と言ったのは故・遠藤周作氏らしいですが、
男の自立を妨げる原因に母親が絡むことは少なくないだろうと思いますよ。
だって男の子なんて生まれつきマザコンなんだもん。母親には優しいにきまってるんだもん。
母親がそれに付け込んでいつまでも依存していたら、独立独歩のオトコマエになんて
いつまでたってもなれるわけないのだ。
泣きそうな母親を前にしても、涙を見せずに離れた今井さんも男らしいし、
それを黙って見送った母上もカッコイイ。
うちの息子も母親にはじゅーぶん優しいんで、
わたしがヤツの足をひっぱらないよう肝に銘じたいと存じます。
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