せらび
c'est la vie
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みぃ


2006年05月18日(木) 「腹」絡み

今日はワタシの所属団体で「『年度末パーティー』という名の同僚間の腹の探り合い合戦」が開催される事になっていたのだが、なにしろ遅れまくっている仕事が終わらないうちから、のこのこ顔を出してこてんぱんにやられてみたい、と思う程「マゾキスト」または面の皮が厚い人間では無いので、やはり欠席する事にした。タダ飯・タダ酒の機会を逃す羽目になった点については、少々残念ではある。


しかし、旨いものが喰いたかった。今日はまた格別にそうだった。

オフィスで作業をしていたら、あんまり腹が減って集中力が途切れてしまったので、ついご飯の写真を掲載しているある外国暮らしの主婦のウェブサイトを眺め出してしまったのだが、あれはいけなかった。

暫く眺めているうち、もう作業なんかどうでも良くなって来て、ワタシはさっさと荷物をまとめて買い物がてら帰宅する事にしてしまう。

それは「伊太利亜ご飯」が主なサイトだったので、帰りしなチーズを幾つかとトマトペースト、バターにブイヨン、それに野菜を少し買って帰った。それらを元に、今日はその中で特に目を奪われてしまったパスタを作ることにする。

大蒜とベーコンを炒めたところへ、トマトを投入する。本当は生クリームを使う事になっているのだが、生憎うちには無いので、粉ミルクで代用する。そこへチーズ各種を溶かし入れるのだが、「クワトロフォルマッジオ」とあるのを、生憎うちには三種しか無いので、「トレフォルマッジオ」で勘弁して貰う事にする。

本来これは生クリームにチーズを溶かし込んで、真っ白なパスタにするものらしいのだが、そこはホレ、ワタシのような一人暮らしの者に有りがちな「残飯整理」という避け難い家事が存在するので、ベーコンの切れ端だの崩れかけたトマトだのも導入した次第である。

出来上がって食べてみると、流石に色々のチーズの味が溶け合って、非常に美味い。

しかし、食べ続けていくと、かなり重たい食べ物だという事が判明する。

堪り兼ねて、ワタシはプーアールという中国の黒茶を少し濃い目に淹れて、それをガブガブとやる。


何だかんだと言っているが、結局のところワタシの胃袋は「ニホンジン並み」に出来ているのである。

ベーコンから出た油にチーズ各種の油。これらは相当こってりした味わいを作り出すので、偶に食べると大変美味いのだが、しかし大量には食べられない。ワタシは日頃から油物を余り多く取らないし、更に珈琲やプーアール茶を愛飲しているところをみても、やはり重たい食べ物を常食するようには出来ていないと見える。


しかも、一瞬忘れていたが、ワタシは「ラクトース・アレルジック」といって、乳製品に弱い体質であった。

それを、油を分解する為に一際効果の高いと言われるプーアール茶でもって流し込んでいるワタシ。人によっては、「下剤」のような役割を果たすと言われる、プーアール茶。

いや、ワタシは決して便通に問題がある体質なのでは無い。ただ、小さい頃から「中国街」に近い街で育った所為で、このお茶をもう長い事飲み慣れている、というだけの話である。


ぼこぼこという音がする、我が腹部。



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