書泉シランデの日記

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吉原治良展
2006年07月15日(土)

朝からガンガンに晴れ上がり、洗濯にはうってつけ。お布団を干して、シーツを洗って、午前中にはパ〜リパリに乾きました。

が、お楽しみ?はそれからで、12時を回ってから空が曇り始め、猛烈な嵐。雷も連続興行、鳴りやまずの一大セッション。近くに落ちたとおぼしき大音響。当然電車は止まるわなあ・・・でもって、庭をみると、白いものが草地に跳ねている。なんと直径2cm近い大きな雹!

まいったなあ、でも美容院の予約とってあるしぃ、と雨があがるのを待って美容院へ。この暑さじゃジダンみたいにしたいくらいだ。前回出ていたヤンカーでもいい。

で、午後もたっぷりした頃、吉原治良展@近代美術館に行きました。本日のメイン・イヴェントであります。

・・・がらすき。

天気のこともあったにせよ、がっかりするくらいの入り。その代わり、会場でしょーもないおしゃべりに興じる人は皆無。正直、おばちゃんグループが多い展覧会は騒々しいもん。私は立派なおばちゃんだけど、グループじゃないからいいんだ。

展覧会自体は、画風の変遷がよくわかる、オーソドックスで真面目な展示だった。「彼にしかかけない円」の一連の展示は圧巻。まだまだこれから変わろうとしているときに、急逝したのは残念至極。芭蕉の「不易流行」なんて言葉が頭に浮んだぜぃ。

芦屋のお坊ちゃんだったようだが、確かに前衛そのものというような作品にでも、丁寧なスケッチや習作が残されていて、育ちのよさだなあと感じないではいられなかった。1940年代以前の日本の作品だとは思えないような端正な抽象画もとてもよかった。時代に先んじているなんてものじゃない。その後、敗戦前後からまた具象的な画面構成をしていたりもするが、その頃の作品もとてもいい。とても理知的な人だと思う。

抽象画で、ポロックみたいな作品(でももっと厚塗り、どっちが先なのか私には不明)も描いているから、暮らしぶりもワイルドな人かと思いこんでいたけれど、吉原製油の社長さんまでお勤めになった程度のカタギだったと知ってびっくり。どっちが副業かわからないけれど、なかなか大したものである。貧乏を威張っていれば芸術にいたるものではないことがよくわかる。日々是研鑽。

来週は伊藤若冲@東博。これは「連れて行って」という人たちがいて、ちょっと気が重い。私の目当ては若冲じゃなく、酒井抱一なんだ。



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