書泉シランデの日記

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学生さんの「屏風」
2005年10月27日(木)

通りすがりに、美術や書道専攻で、表装のクラスを取っている学生さんたちの「屏風展」を見た。

色とりどり、ただしサイズは同一の二曲の屏風が行儀よく並ぶ。20点くらいかな。絵あり、書あり、コラージュあり。

ふ〜〜ん。

面白かった。

扇面や色紙を散らすにせよ、あるいは面一杯に何か描くにしても(描いたものを貼るのだが)、屏風としてまとまった空間を創出するのは、随分難しいことのようだ。狙いはわかるが、間が抜けているよ、キミィ、といった作品が多い。でも、若い人の狙いはそれはそれで結構楽しめる。

美術でも音楽でも、アマチュアのを見ると、プロの偉大さがひしひし感じられる。銀座→東銀座の地下道にも時々アマチュアの作品が展示してあって、楽しいのだけれど、こうして出ちゃうのは恥ずかしくないのかなあ、なんて思ったりする。公民館や地域センターなら全然恥ずかしくないんだけど。それに、若い人と年配者は違う。残酷なようだけれど、「この先」の有無。

今日の屏風は床においてあったから、腰高くらいの小さいものでは、見下げる形で見ることになる。見下げる、なんてことは屏風を見るときにありえないスタイルだ。台を置けなかったのかしらん。

大きなお世話だが、書道専攻なんて就職どうなるんだろ、と気になった。一昔前、デパートの特売場と呼んだ時代には、貼紙はすべて書道科出身の社員が引き受けていた、と聞いたことがある。でも今、あれを墨で書いているところなんてないでしょう?筆耕ったってねえ・・・書道塾も先細りだろうし、教員と書道家の道以外にどうするのかなあ。



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