書泉シランデの日記

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横浜トリエンナーレ
2005年10月12日(水)

会場近くで会議があったので、その開始時間をごまかして時間を作った。
正確には会議の開始時間はごまかしていない。私は最初から出席する必要はなかったのだが、そのことをいわないで、真昼間に1時間半作った。

山下公園に入ると早速目につくコンテナのペンタゴン。ここにあるのは無料。

今日はほどよく晴れ、爽やかな風が吹く。お金を払って埠頭を歩けば、おお、写真どおりの赤白の三角旗がはためいているよ、と、青空と海をバックになかなか絵になる光景を歩くこと10分ちょい。途中で横向くとダメよ。右はお仕事中の倉庫です。左は港で、港めぐりの観光船ですから。

もちろんこの赤白旗は「海辺の16,150の光彩」なる出品アート。

途中にある「ボート・ピープル・アソシエーション」は入ってみるとなかなか面白い。けど、気持ち悪い。ゆれるべきでないものが、ゆれているから。体感アートはほかにもいろいろ。

いわゆる「会場」は、山下埠頭の上屋2棟。まあ、やんちゃなものがいろいろあること!これを語る言葉を私はもちません。面白いです。小学生か幼稚園児を連れてきたらさぞや楽しかろう、って感じ。大人が真面目に「鑑賞」するものではないです。

ただし大変刺激的です。それが「アート」として評価できる所以かもしれません。絨毯の毛羽なんかまで、もう、みるだけで鼻がむずがゆくなりそうですが、それが何かを伝える「メディア」として存在するのですから、そう思うと捨てたものではないです。

かつて野獣派だのダダイズムだのアバンギャルドだのといわれたものも、今は別に普通であるように、この会場狭しと並べられているものも、いずれ普通になるのかしらん、と思ったり、思わなかったり。

ただ、日本の西洋美術って大衆レベルでは20世紀初頭どまりだから、モダンアートが常駐できるような空間を確保することは大切だと思います。(現代美術館などではなく、もっと実験的に常時使用可能な空間。)それにしても山下埠頭がこうして長期間使えるということは、物流基地としての横浜の地位低下をひしひし感じさせます。



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