書泉シランデの日記

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『アリオダンテ』
2005年10月07日(金)

今年のオペラはこれにて終了。
昨日の『ドン・ジョヴァンニ』には大満足したけれど、今日のバイエルン歌劇場のバロックオペラ『アリオダンテ』はつまらなかった。 本当は昨日あれほど楽しんだのだから、今日は行くべきではなかったのかもしれない。でも、チケット捨てるわけにはいかないもんね。

ヘンデルおじさんらしい小奇麗な音楽。オケは美しいのに、カウンターテナー、私には気持ちの悪い声だとしか思えない。しかもその役が暴力的な変態野郎と来ては、見ていて(聞いていて)楽しくない。稚拙な聞き手の私はこらえ性がないのである。それにアリオダンテ(♂)がコントラルト、つまり女声が歌うというのも、倒錯的でいただけない。アン・マレイがものすごくうまいことは感じられるけれど、立ち姿がりりしくはないもんね。 おばさんだし。

おまけに単純な筋のくせに展開が遅くて、同じ文句を4回も5回も歌うので、あ〜まだあの繰り返しやってんのかぁってな感じ。

演出はやたら椅子を活用して、投げてみたり、倒してみたり、運んでみたりと、ご苦労さんなこって。小学校の掃除の時間を思い出した。

バレエの部分はなかなか面白うござんした、これは○。

というわけで全体的にのれないところへ持ってきて、隣のオヤジはヒジを張り出してくるし、鼻くそまでほるし、やんなっちゃった。これからブームになるらしいバロックオペラ、私はもう結構です。疲れていて集中力を欠いたのもいけなかったんでしょうけれどね。 最後の飛び込み仕事はあるし、おまけに人身事故で電車が遅れて文字通りの滑り込みだったし・・・。




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