書泉シランデの日記

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同級生の退職
2005年09月30日(金)

小学校の同級生が今日退職をした。
高校を卒業して、当時すでに表向きは高卒採用のなかった会社に、コネで入ったたった二人の高卒採用者だったそうな。名前を聞けば誰でも知っていて、あこがれる人も多い会社である。

昨年会ったとき、名刺をもらった。ちょっと驚いた。延々と勤め続けた彼女に何の肩書きもなかったのである。

4大に進んでも何もおかしくない、賢い人だった。仕事ができない人だったとは思えない。子育て最中の数年間は、田舎から両親を呼び寄せて同居して凌いでいた。それなのに、全くのヒラ社員だったのだ。

彼女のほかに高卒で就職した知人はいない。大卒女性で働き続けている人は、さすがにこの年だと、一応管理職になっている。学歴差別を見せつけられたような気がした。

最近は「派遣さん」が困るのよ、とこぼしていたから、彼女の仕事は会社としてももう外注したい仕事だったのだろう。周りが若い娘ばかりになると一緒の仕事はやはり楽しくないだろう。入社時に仕事を教えてあげた男性が上司になっていることも聞いた。そんなものかもしれないし、別に定年まで働かなくてもいいとは思うが、彼女が頑張り屋であることを知るだけに、大学4年出るのがそんなに価値のあることなのかしら、と思わないではいられない。

退職後は大学に入るのだそうだ。彼女の期待に応えられるような教育が受けられればいいけれど・・・。



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