いつまでも暑い・・・暑いのは大嫌い。 あげは組、五匹が終齢幼虫になった。大から小まで、ころころと小さな木にたかっている。一匹、最初に終齢になったのは、生まれた枝から別の枝にうつって、その枝先の、まあまあいいんじゃない?という程度の若葉を独り占めして食べている。耳をすますとかじる音が聞こえる。 ところが、残りの連中は、生まれた枝にそのまんま。葉柄とその延長しか残っていないような葉っぱにたかっていて、とりわけ小さいヤツなんか、可哀想になる。でも、私は手で触れられるほど「虫めづるオバサン」ではない。箸でつまんで引越しさせてやるのも、ドキドキして出来ない。お〜い、どうすんだよ〜、と見守るだけである。大体、新しい枝に引越しさせたからって、うまくついてくれないことが多い。 憎憎しいくらい肥え太らない限り、立派な蛹にはなれないのだ。 箱根ポーラ美術館の前のヒメシャラを見たとき、到底うちの庭のと同じ木だとは思えなかったけれど、今日、しげしげとみたら、うちのもずいぶん木肌が赤くなってきていた。へぇ〜の気分。 犬がいないので、夫が草刈をさぼっている。そのうち世間から後ろ指をさされるような草ぼうぼう。12年前、犬を飼うまではパターの練習ができそうな、きれいな芝だった。犬を飼って2年目くらいから、雑草がどっとふえた。エノコヅチとかネコジャラシとか、それまで入ってこなかった雑草。草丈が高くなってうっとうしいタイプの草である。 そういえば、犬を飼う前は庭の一角でモロヘイヤとか、青じそとかバジルとか作ったこともあった。なんか懐かしいけど、今更、土いじりはしたくない。手が荒れるから。 先日つかまえた精霊バッタは下町の小学校で人気を博したらしい。めでたし、めでたし、でも、庭で生を全うできたら、もっとめでたかったね。ごめん。
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