さっきまでNHK特集の党首討論を見ていた。息子が見るのに親二人つきあわされた形である。 息子は中学高校の公民の時間に何をしていたのかと思うくらい常識がない。呆れる。が、党首討論を聞く程度の根気と論理の検証をする程度の知力はある。自分で何も考えないうちに、「どこだって同じじゃん」のようにいう連中と比べれば上等である。ただ、いつまでこのまっすぐな視線でものを見ることができるか・・・親の私は今回、彼の質問ではっとさせられることがとにかく多かった(恥)。 どこの党にせよ、都合のよい情報を明かし、都合の悪い情報は隠す。都合のよい形で数字を出す。言っていることがすべてかどうか、一党だけの言い分ではそれが全くわからない。だから、常に半信半疑で聞くことになる。しかも、こちらも忙しいから、政治家が何を言っていたのかすぐに忘れてしまうのだ。そして、そんな姿勢で聞いているから、裏切られたとしても、全然心に堪えない。期待のないところ、失望もない。本当は期待して満たされるのがサイコー、失望するのもケンコー。 マニフェストの達成率など、本来は信頼できる第三者機関(NPOとか)が検証してどんどん公表するべきだと思うが、これまた、いうは易し、行いは難し、であろう。結局ことの「検証」が出来ないうちに次の選挙が来てしまうのだ。 今回の小泉圧勝も、どうやら小泉のリーダー性に期待した人たちが多かったようだ。石原といい、小泉といい、私は嫌いだけれど、ああいうリーダー資質ありげな人に頼りたい人が多いのね。「任せて安心!」なんて自動車保険だって宣伝文句だろうに、政治の世界でそんな立派な人がいるわけないじゃん。古代ローマの哲人政治だって成功しなかったでしょうに、欲はあっても、徳のない(学も怪しい)政治家に期待できるものか。 ・・・そんなこと、いいきっちゃって、ああ、なんて不健康・・・
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