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老犬、あやうし
昨晩は老犬が危なくて、くたびれた。なかなか立ち上がれず、立ち上がっても数歩歩くともうダメ、息はあがりっぱなし、咳も止まらない・・・
途中で獣医さんに電話をしたりしても、あんまりはかばかしい返事ではなかったので、半ば諦めて朝を迎えた。私と息子はいよいよ安楽死させる覚悟を決め、夫はまだ迷っていた。彼はたまたま今日は休みをとっており、私は午前中はさぼることに。
うちの獣医さんは腕はともかく人がよく、「信頼」の二文字で結ばれた関係である。午前中、患者の切れ目を見計らって、往診に来てくれた。
老犬は先生のことが好きなので、いつも尻尾ふりふり大歓迎・・・さっきまでテーブルの下で身じろぎもせず、荒い息を繰り返していたじゃないか、飼い主の私の身にもなってみろ、きのうの喘ぎを嘘でもいいから繰り返してみな・・・「波があるんですね、あんまり早くあきらめなくても大丈夫ですよ」といって、新たな強心剤+利尿剤を処方してくれた。私としては、安楽死の相談をするつもりだったんだけれどなあ。
犬に張り付くわけにもいかず、少なくとも今日逝きそうには見えなかったので、午後は仕事に行った。ついでに、前々から約束していた友人に会って、夕ご飯を一緒に食べた。帰宅すると、老犬の具合はよくもないが、危なくもないといったところ。この先も修羅場があるんだろうが、何度も経験はしたくないものだ。
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