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老犬近況
老犬がいる限りは、親の不幸でもない限り、預けて家族で遠出というのはありえない。小さい子どもがいるのと同様、必ず夜8時には誰かが帰宅するという暮らしである。
その老犬、ここ数日食欲がなく、ともすれば普段の半分。今日はなんとか75%。「馬を水辺に連れていくことはできても・・・」のことわざと同じく、なかなか無理に食べさせることは出来ない。人は「体力が落ちるから」と頑張って食べもするが、動物はそんなわけにはいかない。夫と二人で、口から入らなくなっても点滴で数日もたせるなんてことはやめようね、と話す。直る病気ではないのだから。
老いた犬はどこの家でも寝てばかりではあるけれど、それでも元気で寝てばかりの老犬と、具合が悪くて横になっている老犬とは雲泥の差である。うちのに関していえば、皆が帰ってくる夜にあわせて何とか昼間は体力温存という感じである。庭に用足しに出ても、家に入るなりドテッ横たわるので、気の毒になる。すぐに息が上がってしまうのだ。さっきは玄関の段で手を貸してやらないと登れなかった。
失神はもはや日常茶飯事で、さしたる興奮や運動がなくても、くらっと倒れる。その前に足がもつれ、なんとなくはわかるので、抱き上げてやったり、寝かせてやったりするが、腕の中で失禁されるのはいやはや、である。
もしかするとX-dayはこの夏のうちかなあ、と思ったり、まだまだしぶとく、秋になってからかな、と思ったりするが、戌年を迎えることは難しそうだ。
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