子どもに関わる老舗ボランティア(NPO法人)の活動を見に行った。見学、である。自分が加わる気はあまりないのだが、有名なところはどうなんだろうな、とそんな気分で出かけた。 さすが、ボランティアのおばちゃんたちに無駄がない。おしゃべりではなく、仕事に来ている、というムードが漂う。有償ボランティアにしたのは、ボランティア側の意識を高めるためだ、という説明がよくわかる。あまり利益をあげるところまでは到達していないことも見て感じられる。 ボランティアはともすれば、支援される側よりも、支援する側の生きがい創出活動になりがちだ。以前、片足つっこんでいた団体があるのだけれど、そこはまったく退職おじさんの第2、第3の「職場」になろうとしていた。ある日、おじさんの一人が「私の専門は労務管理だ」と言い出して、平日午前中のミーティングの出席率だのナンだのと言い出したから、24時間ボランティアのオヤジとはとても一緒に出来ないと思って逃げ出した。 退職おじさんは一生懸命になると会社と同じである。女の人は家事があったり、稽古事があったりするおかげで、ボランティア活動を自分の他の活動と相対的に位置づけて男よりは上手に出来ているようだ。 今日見たNPOでも、退職オヤジ問題があるそうな。活動への過激な打ち込み度のほかに、中学生を「あいつはなっとらん」と部下の若い者のように見る、というのだ。「おとうさんたちは、思春期の子どもたちがどうやって育つか、あまりわかっていないから」とおっしゃったのが印象的だった。 中高年中心になってしまい、若い人が定着しない、ということも伺った。組織としては、若い世代が欲しいのだそうだが、「若い人は働く場が他にもあるからでしょうね」とのこと。本当は働きながら、ボランティアも出来る、という環境が欲しいところだ。人は縦にも横にも斜めにもつながっていくことで、個人としても上手に生きられるのではないかしらん、とそんなことを思いながら、あー、疲れた、であった。
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