また定期を落としてしまった。 幸い、数時間後に駅から連絡があり、栃木県は宇都宮あたりまで私の定期は一人旅をしていたらしい。普通ならここで、駅同士のよしみで?発行駅まで戻るところだが、運よくというか、運悪く、現金が見つかってしまった。もしものときのタクシー代として2000円ばかり入っていたのだ。現金があるとわかると、通常ルートでは戻せないんだそうだ。 思わず、 「現金、抜いてくださってもかまいませんが」 といったら、駅員さん絶句。 こちらにしてみれば、宇都宮くんだりまで行くのも大儀、2000円くらい車両清掃のおばちゃんたちのお茶菓子に使ってくださいの気分であるが、駅員さんの絶句で我にかえり、 「あ、そのほかの手立てがあれば、おっしゃるようにいたしますが」 「着払いの託送でどうですかね?」 「もちろん結構です、ありがとうございました×3(お辞儀つき)」 1月ちょい前にも同じ場所で定期を落とし、それも運よく見つかった。今度も見つかってありがたいことである。でも、家人からは「紐つけておいたら?」(小学生じゃない!)「鈴は?」(猫じゃない!)と再発防止のアイディアが出される始末。絶対そんなことしたくない。 原因はどうも朦朧として電車を降りるところにあるらしい。大体私は寝ぼけたままでもそこそこの行動ができる。今日も今日とて、眠気と戦いながら降りたのだけれど、そのときに「定期落としたんじゃないかな〜」と心のどこかで気付いている・・・階段を登りながら覚醒したから、すぐかばんを確かめて遺失物に届けた。前回もそうだった。乗り換え駅の構内で目覚めたときにちゃんと気付くのである。でも落としたときには眠気のあまりはっきりと自覚できないままなのだ・・・そういえば、高校時代に私は「いぎたなし」といわれていた。 いぎたなきゆえにかやうのわざもなしにけるかな・・・
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