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吉保や忠臣蔵や・・・
「今日こそ」と思って大仏次郎の小説を持って電車に乗ったが、読む気がしないまま職場に着いた。帰途も同様なことは目に見えていたので、職場においてきた。返さなくてはならないし困ったことだ。
森田義一『柳沢吉保』 (新人物往来社)、先日触れた林氏のものと同じ題で、昭和50年に書かれたものがある。事実中心の叙述という点で、内容的にも近似しているのだが、対象にかける熱意が違う。森田氏の本は読んでいて飽きる。大正9年林氏の『柳澤吉保』はなにしろ熱いから、語り口の熱っぽさに引っ張られる。ほとんど同じような一次資料を見ているのだと思うけれど、周辺知識の該博さの違いだろうか。ただし、森田氏の本がよろしくない、というわけではない。
野口武彦『忠臣蔵』 (ちくま新書)どこか薄っぺらさを感じる。3分の2ぐらい読んだら欠伸が出た。まず初めに「忠臣蔵」ありき、といった解釈をしたくないというのが、著者の立場であるが、それにしては、各種資料からの照射が不十分な印象。それに何だかちょこちょこ言い訳が多い。言い訳といって悪ければ、話の運び方の説明。たぶん執筆時には今ひとつ気分が高まらなかったのではないか。
その昔『わんわん忠臣蔵』というアニメがあった。ストーリーの詳細はもう忘れたが、犬の敵討ち物語だった。幼い私はそれを見て涙せずにはいられなかった。赤穂浪士に泣いたご先祖さまのDNAが影響したかしら。
なお、このアニメ、宮崎駿だか高畑勲だかが関係したものらしい。幼いときに見て、立派なおばさんとなった今も思い出すのだから、名手は駆け出しの頃からいい仕事をしたということか。でもさ、いったい歳いくつなんだろ?
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