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E tu, Prince?
皇太子のインタビューを聞くともなく聞いていたら、娘に対する彼の行為について彼自身が 「〜してあげる」 と語っていた。最近「〜あげる」の用法を気にしている私としては、「〜あげる」の終焉を見たような気分。今どきどこの家庭よりも親子間で敬語を用いるような、上下関係に揺らぎのないご家庭の若旦那がこんな具合では、話者と、話者の行為の対象となる相手との関係性を弁ずる機能が「〜あげる」から失われていくのももはや致し方ないことである。
「やる」より優しい印象を与える語、一種の美化語として「あげる」が使われるようになったわけだが、まもなくあっという間になんともない普通の語になるのだろう。品詞は違うが、 「奥さん」の道を辿るのだねえ・・・。
ま、彼は、同じインタビューの中で「決まった方向には決まっていない」というようなことも言っていたから、アドリブ的言語感覚はひどく上等ではないのかも。(「特定の方向には決まっていない」というほうが良くない?)
なお内親王と遊ぶ皇太子の笑顔って、3歳児よりも表情豊かで、情緒全開。まるで子どもに表情を教えているみたい。あれに比肩するのは、現島津貴子さんが婚約会見か何かでひどく朗らかに笑っているフィルムくらいだろう。もしかして、結構大笑いをする性質の家系なのかしら?
ところで、女帝云々を取り上げている有識者の集まりに、学生時代に習ったことのある先生が加わっておられる。合宿で訪れた雨の飛鳥を優雅に歩かれた後姿がいまだに忘れられない・・・私ども不出来な1年生は彼に 「宮さま」という仇名を進呈していた。皇室典範を論議するには知識のみならず、ビジュアル的にもふさわしい方である。
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