冷たい雨というか雪というか・・・暑いは暑いで嫌だが、寒いと着膨れして動きにくいから、これもまた嫌だ。もこもこになって大学の図書館へ行く。 昔に比べるとずいぶんサービスがよくなっているというものの、史料編纂所のオッサンは昔と大差なく横柄である。歴史の専門家じゃない閲覧者が来るのがうざいんだろうな。心の中で「クソジジーめ」と唱えながら、手続きをする。 参考室にコピー機がおいてあるはいいけれど、遅いのなんのって。コンビニ並の遅さ。おまけにカードは使えないコイン式。両替はしない、と書いてあったが、「外で小銭を作ってくる間、カウンターで本を預かってください」といったら、そのときのカウンター嬢はこっそり両替してくれた。オッサンだったら絶対してくれなかったに違いない。この人の親切に免じて文句はいうまい。 そのあと、総合図書館の開架であれこれ探索。学生のときにどうしてもっと利用しなかったのだろう・・・利用できるほど勉強しなかったというのが大正解。 必要なものをコピーした。こちらは史料編纂所と比べて上等の機械が複数あるので大変結構。昔は図書館の職員がいちいちやってくれて、面倒かつ高価であった。今は1枚10円だ。某研究機関では35円だっけ?あれはほとんど信じがたい値段。正規の職員の手なんかわずらわせたくないのだけれど、そうでもしていないと仕事がなくてリストラされかねないのだろうか。いまどき、国会でもトリチューでも業者がやってくれて10円だったと思うが。 隣でやっていた学生、なんと2冊の本を同時に開いてA3の紙に一度にコピーしていた。なるほどそうすれば、コピー代は半額ですむ。学生の考えそうなことだ。一見賢そうだけれど、ちゃんと勉強するときにそれでは絶対不自由。家へ帰って半分に切るのかしら、と余計なことを心配する。でも、さすがに声をかけるようなお節介はしない。 大学に入った頃は、コピーといっても、つるつるの用紙で、上からエンピツで字を書いたりすることは出来ず、指先でごしごしこすると消える代物だった。それで40円!高価だったけれど、ノートの手写しというのはしたことがない。堕落した世代の走りだったのだ。
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