この頃、本を読んでいません。いけませんな。 読書日記に分類する以上読まないなら書かないのが嗜みというもの・・・でも、何か書いたほうがいいよ〜といってくれる人がいるので、与太を書きます。慙愧、ザンキ。 今、♪「マタイ受難曲」を聴きながら、書いているのだけど、ゲルネのイエスが実にぞくぞくっと素敵。聴いているうちに、まったく脈絡なく、「更級日記」の中の一場面、孝標女が「いときよげなる僧の、黄なる地の袈裟きたる」を夢に見るシーンを思い出してしまった。確か、源氏に夢中になっている彼女に僧が「法華経五巻をとくならへ」とかなんとか注意するのに、孝標女は「われはこの頃わろきぞかし」とか言って、ぺろりと舌を出すのである(半分ウソ)。こんな声のイエスがいたら、私はきっと不純な目的で説教を聞きにいくだろうと思う。このCD、またシャーデの福音史家が若々しくていいのです。うるうる。 宗教音楽をこんなに官能的に作曲するのはいかがなものか?バッハさん、いけませんぜ。 坊主はイケメンがいいといったのは、「枕草子」でしたっけ?顔をじっと見ているからこそお説教のありがたみがわかるとか言っていたような気がする。はなはだ軽薄ですな。誰か坊主は声がいいのがいいっていってなかったっけ?言わないなら私がいいましょう。坊主は声がいいほうがいい。坊主に限らず男は声です。 去年は息子の受験の発表の日にマタイ受難曲の公演であったのでした。あのときのペッツォルトさんの福音史家もツバを飛ばしながら、さすがの名演でした。あれから1年たって、息子のヲタ度は増すばかり。今日、彼は仮免の試験で、何とか○だったみたい。明日は数学の試験だろう、勉強しろよ!してちょうだい。
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