Emiの日記 | old day days list new day |
手→→→2008年10月27日(月) 病院から家に帰ってきたら、三時くらいになってた。 それから順番にお風呂に入って寝た。 九時四十分に栄子おばちゃんが車で迎えに来てくれた。お母さんと二人、千葉に送る荷物の段ボールと一緒に乗り込んだ。 途中で荷物を出して、それから病院に向かった。 救急病棟の場所は、昨日(日付でいえば、同日なのだが)着たばかりなのに、さっぱりわからなかった。栄子おばちゃんがいなかったら、だとりつけなかっただろう。 おじいちゃんは、ベッドに横になっていた。 酸素のチューブをしていたけれど、顔色は昨夜に比べてだいぶ良かった。 「調子がいい」と言った。 おかしを食べたいと言って、手で小さな丸をつくっていた。たぶん、十円まんじゅうが食べたいのだと思う。救急の病棟ではそれは無理なので、また後日。 おじいちゃんの和歌集のタイトルは何がいいかをきいたところ、 「いしやま」とつぶやいた。 お母さんが「いしやま?」ときくと、つづけて、 「たぬき」といった。 石山狸……。 そんなんでいいんですか!? ちなみにお母さん提案の「グレイトじい」というタイトルは気に入らなかったようで、顔をしかめていた。 救急の病室なので、あまり家族が長居できる雰囲気ではなかった。呼吸器担当の原田先生が外来で午後三時までいないため、いったん家に帰ってでなおすことになった。 「また来るね」と声をかけると、手をのばしてきた。 その手を握った。 すっかり痩せてしまった手だけれど、大好き。 お昼は昨日ののこり。 ひらてんとちくわの入った五目ずし。 お母さんと二人、居間で食べた。 思えば、今回大津にきてから、居間で昼ごはん・夜ごはんを食べることなどなかった。朝ごはんは、わたしが起きるのがおそいので、おじいちゃんとは別に食べていたけれど。 三時にもう一度病院へ行った。 おじいちゃんはちょうど起きていた。ベッドの上半分を起こして、元気そうな顔をみせてくれた。 「帰りたい」と言っていた。 ここ三日ほどで一番しっかり話していて、頭もスッキリしているようだった。その姿をみると、家に連れて帰れそうだと思った。 原田先生のお話を、お母さん、栄子おばちゃんと三人できいた。 緩和ケア病棟へうつるか、家でみとるか。 昨夜のおじいちゃんの状態を思うと、在宅看護はかなり無理がある。 しかし、さきほどのおじいちゃんは頭もすっきりしていて、十分家で暮らせそうな印象だ。 お母さんも悩んでいるようだった。 直樹おじちゃんと幹雄おじちゃんとに相談しなければならないので、明日また先生と話すことになった。 お母さんと栄子おばちゃんが電話で話にいっている間、おじいちゃんのそばにいた。 和歌集のタイトルは本当に石山狸でいいのか聞いたところ、ちょっと笑って、そのまま寝てしまった。 そのあとベッドを倒して、たんをとってもらったり、おむつをかえてもらったりしていたのをのぞけば、おじいちゃんはほとんど寝ていた。 横向きに寝て、片手を頬の下において。 まるで居間で寝ているときと同じスタイル。 ときおり、足がぴくぴくっと動くのも同じ。 夜は、幹雄おじちゃん一家とお母さん、わたしで、鍋。 ほんとはおじいちゃんも一緒にやる予定だったけど。 食後は、おじいちゃんの今後の看護をどうしていくかという家族会議が十二時くらいまで続いた。 |
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