Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 F1、今度はマーク・ウェバー放出!
2006年08月03日(木)

 昨日のVoiceではBMWザウバーのジャック・ビルヌーヴの交代劇をお伝えしましたが、今度はウィリアムズ・コスワースのマーク・ウェバーが今シーズン限りでウィリアムズを離脱することが明らかになりました。そして何と来季ウェバーの代わりにウィリアムズのレギュラーに昇格するのは、何とテストドライバーのアレキサンダー・ブルツ!!この結果来シーズンのウィリアムズはニコ・ロズベルグとアレキサンダー・ブルツというラインナップが確定しました。

 ……何で今頃ブルツなんだ?

 ブルツはオーストリア生まれの32歳で、97年のシーズン途中にベネトンからF1デビューを果たし、2000年まで在籍して最高位3位を獲得しました。その後マクラーレンにテストドライバーとして移籍し、昨年サンマリノグランプリでモントーヤの代役としてスポット参戦し、この時もホンダ失格による繰り上げで3位表彰台に登りました。

 一方のマーク・ウェバーは、2002年にミナルディからF1デビューを果たし、そのデビューレースでいきなり6位入賞を果たして名を挙げ、翌2003年にジャガーに移籍しました。そのジャガーでも特に予選の速さが光り、昨年ウィリアムズに移籍して順調なキャリアアップを進んでいました。
 僕自身も以前Voiceで書いたように、2004年シーズンには1回の優勝と何度かの表彰台を記録しているウィリアムズへ移籍するとあって、ウェバーはウィリアムズで優勝していずれはチャンピオンになる逸材かもしれないと思っていたのですが、2005年に入ってウィリアムズが低迷してしまったせいか、ウェバーも4位2回がやっとという結果しか残せず、さらに昨年限りでBMWエンジンを失ったウィリアムズは今年コスワースエンジンでさらに低迷し、ウェバーはまったく活躍することができませんでした。

 金勘定に厳しいフランク・ウィリアムズのことですから、きっと契約金が高い割に結果が残せなかったウェバーを放出して、よりリーズナブルで経験豊富なブルツを起用したということなのでしょうね。もう一人のニコ・ロズベルグも今年がデビューシーズンで契約金は安く、しかもまだ若く将来有望な逸材といわれているので、ウィリアムズは安くてそこそこ使えるドライバーを抱え込んだことになるわけです。

 ニコ・ロズベルグはこれからどんどん伸びそうなドライバーだと思いますが、ブルツはどうなんでしょうかねえ。昨年マクラーレンで3位表彰台を獲得したのだって、ライコネンが7勝した全盛シーズンのマシンによるものですからねえ。長いことレースから遠ざかっていたブルツを起用するなんて、ものすごいギャンブルだと思いませんか?

 それとも、ウィリアムズとしては、とりあえずドライバーは安く抑えて、その分資金をマシン開発に充ててまずは速いマシンを作ることに専念したいと言うことなのでしょうかね。まあそれはそれでアリだと思いますが。さすがはフランク・ウィリアムズ、やることが狡猾です!



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