Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 F1第4戦サンマリノグランプリ(予選)
2006年04月23日(日)

 昨日土曜日はF1第4戦サンマリノグランプリの予選が行われました。僕は昨日土曜日は藤沢で行われた結婚式に参列していたので、予選の模様は録画で観ました。

 さあ!来ましたねえミハエル・シューマッハ!1994年、アイルトン・セナがいなくなったサンマリノ・イモラの地で、ついにミハエル・シューマッハが最後の歴代最多記録、セナの持っていた最多ポールポジション記録を塗り替え、史上最多66回目のポールポジションを獲得しました。これでシューマッハは、史上最年少記録や史上最速記録などすでに記録更新不可能なものを除く、すべての史上最多記録を塗り替えたことになります。セナの思い出の地で、そしてフェラーリの本拠地できっちり結果を出してくるところが、やはりシューマッハのすごいところですね。

 さて、予選を順に振り返っていきましょう。まず6台が脱落する1次予選で脱落したのはスーパーアグリの井出有治と佐藤琢磨、ミッドランドのクリスチャン・アルバースとティアゴ・モンテイロ、トロロッソのスコット・スピード、そして残る1台はレッドブルのクリスチャン・クリエンでした。クリエンは終了直前にもアタックを試みましたが及ばず、途中でピットに戻り、17番手でトロロッソのビタントニオ・リウッツィよりも早く姿を消すこととなりました。

 続いて2次予選、トップチームが早々に好タイムをマークし、残り時間が少なくなっていく中、1分23秒後半のタイムを出してピットに戻っていたルノーのジャンカルロ・フィジケラは当確ラインぎりぎりの10番手でしたが、終了間際にウィリアムズのマーク・ウェバーが5番手に飛び込んできたため、地元のフィジケラが脱落する波乱の展開となりました。9番手のルーベンス・バリチェロと10番手のファン・パブロ・モントーヤが同タイムで1分23秒760とフィジケラからコンマ011秒の僅差だったため、新型エンジンで臨んだフィジケラには悔いが残ります。また、BMWザウバーの2台、ウィリアムズのニコ・ロズベルグ、レッドブルのデビッド・クルサード、トロロッソのビタントニオ・リウッツィが最終予選に進めませんでした。

 そしていよいよ最終予選。まず先陣を切ったのは地元フェラーリの2台でした。フェリペ・マッサとミハエル・シューマッハはワンツー態勢を築き、それぞれ自己ベストを更新しながら順調に周回を重ねていきます。そして残り時間が10分を切り、ジェンソン・バトンとルーベンス・バリチェロのホンダ2台がニュータイヤを装着してアタックを開始。またフェラーリの2台も同時にピットに戻り、同じくニュータイヤでコースに復帰。バトンが出したタイムをシューマッハが大幅に上回ります。

 予選終了まで5分、ここでルノーのフェルナンド・アロンソ、マクラーレンのキミ・ライコネンがタイヤ交換を行ない、1回のみのアタックを試みます。早くに動いていたフェラーリとホンダ勢は再びニュータイヤに履き替えて2度目のアタック。シューマッハが1分22秒795を叩き出しトップ。2番手に飛び込んだのは1分22秒988のバトン。チームメイトのバリチェロも1分23秒282で3番手。アロンソはタイムが伸びず5番手に終わり、シューマッハが故アイルトン・セナの記録を更新して史上最多66回目のポールポジションを獲得しました。

 というわけで、ミハエル・シューマッハがティフォシの前で嬉しいポールポジション、それにバトンとバリチェロのホンダ勢が続き、ディフェンディングチャンピオンでポイントリーダーのアロンソが4番手となりました。トヨタのラルフ・シューマッハを6番手に挟み、モントーヤとライコネンのマクラーレンが8位9位でした。

 今回ばかりはシューマッハが最後までトップでチェッカーを受けそうですね。昨年もここサンマリノでライバルより2秒以上速いペースで首位アロンソと壮絶な攻防戦を繰り広げましたからねえ。そしてここサンマリノはコース幅が狭く、非常に抜きにくいサーキットとして有名。明日の決勝スタートでシューマッハがトップを守ったまま1コーナーを抜けていったら、昨年アメリカグランプリ以来となるシューマッハの優勝は固いと思います。

 2番手3番手にはバトン、バリチェロが入りましたが、ホンダではちょっとシューマッハについていけないでしょうねえ。ホンダは決勝のペースがあまり良くないですからね。その後方にもう一人の優勝候補であるアロンソが控えていますが、ルノーはスタートダッシュに定評があるので、スタートであわよくばホンダの1台を食って3位に浮上できれば、何とか表彰台には登れるのではないでしょうか。ただ、2番手にバトンがいるので、バトンにフタをされている間にシューマッハがどんどん逃げていき、仮にアロンソがバトンを交わして2位に浮上したとしても、シューマッハを追撃するまでには至らないでしょうね。

 ただ、アロンソはここまで全戦で優勝2回を含む表彰台に登っているので、チャンピオンシップを考えれば直接のライバルであるライコネンとフィジケラが後方にいるので、今回は優勝できなくても問題はないでしょう。



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