Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 F1第3戦オーストラリアグランプリ(決勝)
2006年04月03日(月)

 昨日はF1第3戦オーストラリアグランプリの決勝が行われました。今年のオーストラリアグランプリは、1レースで4回もセーフティカーが導入されるという大波乱のレースとなりました。

 まずスタートでポールポジションのジェンソン・バトン(ホンダ)がフェルナンド・アロンソを抑えてトップを守りますが、その後方では2台のマシンに挟まれ行き場を失ったフェラーリのフェリペ・マッサがウィリアムズ・コスワースのニコ・ロズベルグのマシン後部に接触し、その反動でウォールに激突、これにより最初のセーフティカーが導入されます。
 4周目にセーフティカーが解除されると、ホームストレートでアロンソがバトンをオーバーテイクしトップに浮上。僅か1周で2秒728の差をつけ、後続を引き離しにかかります。その直後の5周目、レッドブルのクリスチャン・クリエンがクラッシュ。7周目にまたもセーフティカーがコースイン。
 10周目の再スタートでは、バトンはマクラーレンのキミ・ライコネンにも交わされ、順位を3番手に下げてしまいました。ホンダの初優勝と表彰台での「君が代」に期待したのですが、やはりバトンとホンダは、まだ決勝で勝つには難しい状況なんですねえ。がっかり。

 11番手からスタートしたフェラーリのミハエル・シューマッハは序盤ペースが上がらりませんでしたが、25周目にピットストップを行ない6番手でコースに戻ると、次々と自己ベストを更新し、前方のバトンに1秒差まで迫ります。しかし33周目に何と最終コーナーの出口でクラッシュ!3度目のセーフティカーが導入されます。前をゆくバトンに接近しすぎたためタービュランスに巻き込まれたものと思われますが、シューマッハが単独でクラッシュするのは実に珍しいシーンでした。今年もシューマッハはパッとしないですねえ。
 その後の再スタートで、今度は36周目にトロロッソのビタントニオ・リウッツィがクラッシュ。またもセーフティカーが入り、1レースで4度のセーフティカー導入となりました。

 46周目には、4番手でラルフ・シューマッハのすぐ後ろを走行していたファン・パブロ・モントーヤがミハエル・シューマッハと同じポイントで縁石にマシンを乗り上げ、この衝撃でエンジンがストップしたためにリタイア。2回目のピットストップでノーズ交換を行なっていた2番手のライコネンはアロンソとの差を広げられる一方でしたが、レース終盤に差し掛かりペースを上げることに成功。ファイナルラップではファステストラップを叩き出し意地を見せますが、1秒829の差で2位のままチェッカーを受けました。ラルフ・シューマッハは3位のポジションを守り切り、トヨタに今季初の表彰台をもたらしました。

 ホンダ勢は、5番手のバトンがピットスタートで最後尾から追い上げていたフィジケラに肉迫されたまま迎えたファイナルラップの最終コーナーで派手にエンジンブロー。バトンはそのままチェッカーを受けず、10位完走扱いとなりました。予選で失敗し後方スタートだったチームメイトのルーベンス・バリチェロは7位入賞でポイント圏内に届いています。
 そしてスーパーアグリは、佐藤琢磨が一時は本家ホンダのバリチェロを抑え込むなどの走りを見せ、最後尾ながら12位完走扱い。井出有治も13位でチェッカーを受け、F1初の完走を成し遂げました。スーパーアグリは目標としていた2台揃っての完走を、F1参戦3戦目で果たしたことになります。

 今回もルノーが盤石の体制で開幕3連勝を飾り、ライバルのフェラーリ、マクラーレン、ホンダのマシンが相次いで脱落したことで、その差はどんどん広がっていますね。これでドライバーズランキングはアロンソが28ポイントで首位、同僚のフィジケラとライコネンが14ポイントで並び2位、さらにその後ろにミハエル・シューマッハとバトンが11ポイントで並んでいます。しかしコンストラクターズはルノーが早くも42ポイントで、23ポイントの2位マクラーレンに19ポイントもの差を付けています。3位には15ポイントのフェラーリ、4位には13ポイントのホンダが続きます。

 今年もルノーがタイトル最有力ですな。



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