Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 F1日本グランプリ、大波乱の予選
2005年10月08日(土)

 さあ!今日は待ちに待ったF1第18戦日本グランプリです!前戦ブラジルグランプリで新世代チャンピオンが決定したF1グランプリが、いよいよ海を渡って鈴鹿にやってきます!史上最年少チャンピオンとなったフェルナンド・アロンソ(ルノー)、最後までタイトル争いを繰り広げた最速男キミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)、今回ついに王座から陥落するも鈴鹿にはめっぽう強いミハエル・シューマッハ(フェラーリ)、ジャパンパワーを引っ提げたジェンソン・バトン、佐藤琢磨のBAR・ホンダ勢とヤルノ・トゥルーリ、ラルフ・シューマッハのトヨタ勢対決など、見所盛りだくさんのグランプリになりそうですね!

 さて、今日はその予選が行われたのですが、路面コンディションはウェット。午前中まで降っていた雨は午後の予選セッションまでには止みましたが、路面は濡れたままの状態で、トップバッターのデビッド・クルサード(レッドブル・コスワース)はスタンダード・ウェットを履いて、水しぶきを上げながらのセッションを開始しました。
 そのクルサードですが、最近ではファンの間で「先生」と言われているほどのベテランとなったクルサードが、非常に判断が難しい中でのアタックで熟練の走りが冴え渡り、1分46秒892というタイムをマークし、トップバッターだったにもかかわらず最終的に6番手につけたのがさすがでした。

 2組目8番目に出走したトヨタのヤルノ・トゥルーリは、チームの母国グランプリで、今季のトヨタの躍進を予選を通じて引っ張ってきただけにポールポジションを狙う走りが期待されましたが、デグナーカーブの2つ目の進入でバランスを崩し、コースオフを喫してしまいました。
 その後3組目のトップ(11番目)の佐藤琢磨(BAR・ホンダ)がコースインする直前に再び雨が降り始め、難しいコンディションとなりました。そんな中佐藤は落ち着いた走りを見せ、セクター1ではクルサードを上回るタイムを記録。中間区間のセクター2ではやや遅れますが、セクター3では最速タイムを記録し、1分46秒841で暫定トップに躍り出ます。雨の中佐藤の走りを見守ったスタンドのファンは一斉に湧き上がりますが、喜びも束の間、クリスチャン・クリエン(レッドブル・コスワース)が暫定トップに躍り出ます。

 13番目にはトヨタのラルフ・シューマッハ。初代フォーミュラ・ニッポン・チャンピオンで鈴鹿を得意としているラルフは、すべての区間でクリエンのタイムを上回るタイムアタックを見せ、母国グランプリに賭けるトヨタの期待に見事に応える暫定トップタイムを記録しました。そしてもう一方の日本勢、ジェンソン・バトン(BAR・ホンダ)はコンマ035秒と僅かに及ばず2番手。続くルーベンス・バリチェロ(フェラーリ)は8番手タイムに留まってしまいました。

 そして注目の最終組。雨を得意としているジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)はセクター1でラルフを上回る走りを見せましたが、アタック中に雨脚がさらに強くなる不運が重なり、この時点で3番手に留まりました。そしてさらに不運だったのはフィジケラの次にアタックに入ったミハエル・シューマッハでした。この時点でヘビーウエットとなった中、スタンダードウエットでのアタックを強いられたシューマッハは、マシンをコントロールするのが精一杯で、暫定トップのラルフから6.570秒差に終わってしまいました。
 
 続くフェルナンド・アロンソ(ルノー)は、悪天候用のエクストリームウェザー・タイヤを履いてアタックに入りますが、路面コンディションはさらに悪化し、その後のキミ・ライッコネン(マクラーレン・メルセデス)はさらに大きく遅れてしまいます。最後のアタックとなったファン・パブロ・モントーヤ(マクラーレン・メルセデス)は、タイムアタックを諦め、ピットに入ったため、この時点でラルフ・シューマッハのポールポジションが確定しました。

 トヨタのラルフがポールポジション、そしてBAR・ホンダのバトンが2番手につけたことで、明日の決勝は、トヨタとホンダが母国優勝をかけてフロントローから激しく火花を散らすことになりそうですね。そして3番手にはフィジケラがつけましたが、今回アロンソとマクラーレン・メルセデスの2台が後方に沈んでしまったため、ルノーのコンストラクターズ・タイトル獲得のためには、少しでも多くポイントを獲得しておきたいところです。4番手はクリエン、佐藤は5番グリッドを獲得しました。得意のスタートが決まれば、母国GP表彰台も決して夢ではない好位置につけました。

 明日の決勝は非常に面白いレースになりそうです!果たしてトヨタとホンダのどちらかが、母国グランプリでF1初勝利を決めてくれるのでしょうか!そして鈴鹿では4年連続で入賞している佐藤琢磨は、日本のファンが見守る鈴鹿で表彰台を決めてくれるでしょうか!今から興奮してしまいますね!



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