Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 解散総選挙は熾烈極まる
2005年08月12日(金)

 いや〜今回の衆議院解散総選挙は、面白い選挙になりそうですねえ。自民党執行部は東京10区で郵政反対派の自民党・小林興起氏の対抗馬として小池百合子環境相を擁立するなど、反対派つぶしに走っていますが、自民党の造反者である反対派議員の間では「刺客」などと言われているようですね。

 これは、要は自民党の議員であっても、今度の選挙では郵政民営化に反対した造反者には自民党として公認しないで、代わりに郵政民営化に賛成する人間を自民党の公認として、造反者のいる選挙区に擁立して対抗馬にするという戦略ですが、選挙区によっては自民党の都道府県連が反発しているようです。
 郵政民営化法案に反対票を投じた亀井静香元自民党政調会長は、自民党造反組の代表格といえますが、彼にに放たれる「刺客」は一体誰になるのでしょうねえ。亀井氏は今日、衆院解散後初めて地元・広島入りしたそうですが、広島県連はこの日、亀井氏を党本部に公認申請する方針を決定しました。県連は今日の午前中に役員会・選対合同会議を開き、亀井氏を公認申請する方針を全会一致で決めたようです。
 会議後、奥原信也幹事長(県議)は県庁で記者会見し、反対派つぶしに走る党執行部の動きについて、「県連に相談なしに、『この人が出ます』と言っても難しい」と批判していましたね。しかし、広島6区にも刺客が投入され、分裂選挙となった場合について問われると、「その時の情勢を見て対応を決めたい」と述べ、苦渋の表情を浮かべていました。

 今回の解散総選挙は、言うまでもなく郵政民営化の是非を問う選挙であって、頭の悪い政治評論家が言っているような「八つ当たり解散」では決してないわけで、自民党執行部が党内の反対派議員を排除し、代わりに郵政民営化に賛成する議員を擁立し公認するのは、至極当然のことです。
 なぜなら、国民が「郵政民営化に賛成」と判断して自民党に票を投じても、その自民党内に反対派がいれば、自民党が再び選挙に勝って政権を握っても、当然次の郵政民営化法案の決議で造反者が出るわけで、解散した意味がなくなるというわけです。
 要するに、小泉首相は自民党の議員を郵政民営化法案賛成派で再編成するために、いったん衆議院を解散してリセットしてしまったというわけですな。

 今後も郵政民営化に反対する人間を、サクサクと強制排除してください。



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