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■ 本当の悪人はブッシュ
2004年05月21日(金)
「F1小学校」のヒデボーさんもコラムで書かれていますが、イラク戦争後、米軍のイラク人収容者に対する虐待が次々と明るみに出ています。戦場下において人間は、この高度文明社会においてもなお、あれほどまでに野蛮で酷たらしい行為を平然とできるものなのかと考えさせられてしまいます。犬をけしかけて威嚇したり、収容者を全裸にして自慰行為を強要したり、全裸の収容者に頭巾を被せて人間ピラミッドを作ったり、挙げ句の果てには虐待死させた収容者の前で中指を突き立てて笑顔で記念撮影……まだ文明を持たなかった原始時代ですら、こんな野蛮な行為は行われなかったことでしょう。 ブッシュ大統領はこの問題について「一部の兵士の暴走によるもので、極めて遺憾」と言っていますが、イラクの多くの場所で米軍によるイラク人虐待が行われていることが、次々と明らかになっているのです。虐待をした米軍兵士はもちろん悪ですが、ブッシュがその兵士を裁く権利はまったくありません。なぜなら、ブッシュこそが本当の悪人だからです。
先日起こった、イラクのシリア国境との砂漠地帯で米軍の誤爆で民間人が死亡したとされる事件、この事件はイラク西部カイム付近で米軍機の攻撃により住民40人以上が死亡し、米軍が結婚式会場を誤爆したとの見方が強まっていますが、駐留米軍は外国人武装勢力の隠れ家を攻撃したとしており、周辺の治安維持を管轄する米海兵隊のジェームズ・マティス司令官は誤爆を否定。「兵役に就ける年齢の男が20数人いた」と説明し、女性や子供の死亡を伝える映像については「見ていないが、戦争では悪いことが起きる」と述べ、「敵こそ全世界に謝罪すべきだ」と語りました。また現場が「シリア国境から約16キロの砂漠で、町から遠い」として、結婚式を開くような場所ではないと強調し、「謝罪の必要などない」とまで言い切って見せました。
アメリカの嘘や言い訳は、もう聞き飽きました。結局アメリカは今、国際社会で窮地に立たされており、本当にイラク戦争が必要だったのかという全世界の懐疑的な意見を振り払おうと必死になっているだけなのです。そもそもイラク戦争は、戦争好きのブッシュが、戦争をしたいがためにイラクに大量破壊兵器があると国際社会を騙し、その証拠をねつ造までして、国連の反対意見を無視して独断で戦争に踏み切ったのです。その戦争を正当化するためにブッシュは数々の「自作自演の演出」を行ってきましたが、それらの多くはその当事者に暴露され、今ブッシュは国際社会から、そしてアメリカ国民からも批判を浴びています。
イラク人の虐待や誤爆、今イラクで起こっている災いの全ての根元は、他でもないブッシュであることは言うまでもないでしょう。イラク戦争や湾岸戦争、あるいはベトナム戦争など、アメリカが始めた戦争の裏側を見てみると、ハリウッド映画などで描かれてきた戦争映画の多くが、アメリカを正義と詠っている嘘ばかりであることがよくわかりますね。
イラクが平和になるためにもっとも必要なこと、それは米軍がイラクからいなくなること、そしてブッシュがホワイトハウスからいなくなることでしょう。
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