Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 F1スペイングランプリ決勝
2004年05月09日(日)

 F1第5戦スペイングランプリ決勝、日本人最高位である3番グリッドからスタートした琢磨でしたが、レース序盤まではそこそこいいペースで走っていたのですが、ピット作業でタイムをロスして後退、さらにその後はタイヤの調子が悪かったためにペースが上がらず、表彰台も期待されていましたが結局5位という結果に終わりました。

 いや〜良かったといえば良かったし、残念と言えば残念でした。スタートはいつものように素晴らしかったのですが、それ以上にヤルノ・トゥルーリというかルノーがすごすぎましたね。4番手からいきなりスタートでトップに躍り出るとは驚きでした。5位フィニッシュは自己ベストタイ、今回のレースではこれが精一杯だったと思います。ルノーが速すぎましたね。しかし14番手スタートのバトンも何とかポイントをゲットしてBARはダブル入賞、トップ3の座は確実と言ったところでしょうか。完全にウィリアムズは越えたと思っております。

 あのピットインのタイムロスとその後のペースダウン、僕は初め、燃料を多めに積んでスティントを引っ張る作戦に出て、ペースダウンは燃料の重さによるものだと思っていたのですが、レースが進むにつれてそうではなかったんだとわかりました。あれでは3ストップの意味がないですね。本来軽めのタンクでペースを上げて、ピット作業も短くしてタイムを稼ぐのが3ストップの利点ですが、ピット作業の遅さ、タイヤ不良によるペースダウンと、ダブルで3ストップ作戦をあだにしてしまいました。

 それに引き替え、フェラーリ陣営は本当にピット作業が素晴らしく速かったですね。2ストップ作戦のバリチェロがピットインを済ませると、いつの間にか2位に浮上していましたからねえ。スタートでトゥリーリにトップを奪われたM・シューマッハも1回目のピットインで難なくトップに躍り出てしまいましたから、もはやフェラーリのチームワーク、シューマッハのドライビング、そして優秀なタイヤを開発したブリヂストンと、非の打ち所がないですね。BARにもフェラーリのチームワークを見習って欲しいものです。トップチームの一員になろうと思っているのであれば、そろそろピット作業も一流になってもらわないと……。


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