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■ F1スペイングランプリ予選
2004年05月08日(土)
F1第5戦スペイングランプリの予選で、BAR・ホンダの佐藤琢磨が日本人最高位となる3番グリッドを獲得しました!琢磨はオフシーズンのテストでこのスペイングランプリの舞台であるバルセロナ・サーキットで非公式ながらコースレコードを樹立し、日本人唯一のレコードホルダーとして今回のグランプリに臨みました。
琢磨は昨日のフリーセッションで、チームの2台がトップタイムを叩き出す中、ただ一人メカニカル・トラブルに襲われたために午後のセッションをわずか4ラップしか走行してませんでした。そのためセットアップにしてもタイヤ評価にしても予選を前に十分に調整ができていないままでのぶっつけ本番という状況でした。
BARでは前戦サンマリノでチームに初のポールポジションをもたらし、昨日のフリーセッションでもトップタイムをマークしたジェンソン・バトンが先にコースインし、最初の区間で最速タイムをマーク。2戦連続のポールポジション獲得に向けて期待が高まりましたが、第2区間の7コーナーの立ち上がりでアウト側にはらんでしまい、僅かにコースをはみ出してしまいました。ここで大きくタイムロスしたバトンは、1分17秒575のタイムで10人中5番手。最終的には、14番グリッドからのスタートとなってしまいました。
そのバトンに続いて琢磨がアタックを開始、第1区間はバトンからわずか100分の1秒遅れの好タイムをマーク。そして次の区間では最速タイムをたたき出します。直後のヘアピンで若干挙動を乱してしまう場面もありましたが、それでも1分15秒809と、暫定トップのタイムを記録しました。しかしその次に出て行ったミハエル・シューマッハは佐藤のタイムをコンマ8秒も上回り、圧倒的なタイムでトップタイムを記録し、琢磨は暫定2番手。その後のドライバーは琢磨を上回るタイムを出せませんでしたが、セッション最後にアタックしたファン・パブロ・モントーヤがコンマ17秒琢磨を上回るタイムを記録し、琢磨のフロントロー獲得はなりませんでした。
しかしそれでも片山右京、そして琢磨自身の持っていた予選での日本人最高位5番手を2つも上回る予選3番手は素晴らしい記録です。明日の決勝スタートでは、琢磨の前にはモントーヤとシューマッハしかいません。スタートに定評のある琢磨の初表彰台も大いに期待できます。明日の決勝が非常に楽しみですね。
ちなみに琢磨はこの予選の後の最終フリーセッションでただ一人1分14秒台に入るトップタイムをマークし、日本人として初めてセッションのトップに名を刻みました。さすがはコースレコードホルダーですね。
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