Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 F1合同テストにおけるコースレコード
2004年04月18日(日)

 ポールリカール・サーキットでの合同テストが終了し、一通りのテストサーキットでの結果が出揃いましたね。昨年の最終戦日本グランプリ終了後から、F1では各所で合同テストが行われてきましたが、下にフェラーリの単独テストコースであるフィオラノ、ムジェロを除く各サーキットでのコースレコードを挙げてみました。

 ●ヘレス…………………K・ライコネン/マクラーレン・メルセデス
            1分16秒125(2004年1月11日樹立)
 ●カタロニア……………佐藤琢磨/BAR・ホンダ
            1分13秒797(2004年2月3日樹立)
 ●バレンシア……………K・ライコネン/マクラーレン・メルセデス
            1分08秒995(2004年2月19日樹立)
 ●シルバーストーン……J−P・モントーヤ/ウィリアムズ・BMW
            1分18秒998(2002年7月6日樹立)
 ●イモラ…………………M・シューマッハ/フェラーリ
            1分20秒441(2003年2月19日樹立)
 ●ポールリカール……… J・バトン/BAR・ホンダ
            1分06秒301(2004年4月15日樹立)  

 こうして見てみると、シルバーストーンでのモントーヤ、イモラでのシューマッハを除く6サーキット中4サーキットでマクラーレンとBARのマシンが名を連ねているのが興味深いですね。しかもシルバーストーンでのモントーヤのコースレコードは一昨年の初夏にマークされたもので、今年のマシンでは佐藤琢磨の1分19秒542がトップタイムです。つまり、今年のマシンで記録されたタイムだけに限定すれば、シューマッハが今年のマシンで2月に1分19秒664のトップタイムをマークしたイモラを除く全てのサーキットで、マクラーレンとBARが最速タイムをマークしているということになります。

 この結果、あくまでもテストだけを見る限り、フェラーリに次ぐ速さを備えているマシンは、BARとマクラーレンであるということがわかります。しかも本来マクラーレンが得意とし、スペイングランプリの舞台にもなっているカタロニアサーキットで佐藤琢磨がコースレコードを保持しているというのも素晴らしいですね。イギリスグランプリの舞台となっているシルバーストーンでも今年のマシンでは琢磨が最速、マクラーレンはレースではエンジンの信頼性に問題があるので、レースでは今後もBARがフェラーリを追うライバルの筆頭ということになりそうです。そしてそれは、フェラーリに何かあればBARにも優勝の可能性があると言うことになります。そのチーム初優勝をバトンが飾るか琢磨が飾るかはわかりませんが、今シーズンはそういった意味でもBARは最大の注目株と言えるでしょう。

 ちなみに今年の2月に行われたイモラでの合同テストには、BARは参加していませんでした。もしBARがイモラのテストに参加してコースレコードでも樹立したらもっと確実だったのですが、それは来週のサンマリノグランプリの舞台がイモラなので、その結果を見ることにしましょう。


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